![]() | 知られざる天皇明仁 |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
☆☆☆
明仁天皇の学友であった、橋本明さんが、月刊誌である「ざっくばらん」に
昭和51年1月1日号から昭和55年12月1日号まで掲載された
「知られざる皇太子」を改題のうえ、加筆、修正したものだと。
昨年の、2016年8月8日に、天皇として国民の前に所信を表明されました。
「次第に進む身体の衰えを考慮するとき、これまでのように、全身全霊ををもって
象徴の勤めを果たしていくことが難しくなるのではないかと案じている」と、
生前退位を示唆した内容でした。
偶然とは言え、タイムリーな出版である。(2016年10月11日第一刷発行)
読んでわかるのは、皇太子時代から、
「神格化」と「マイホーム化」との間で悩みながらも、
「国政に関する権能を持たない中で、日本の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、
これからもどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を
築いていけるよう」との思いを、美智子妃と共に新しい皇室のあり方として
公務をこなしながら、人間らしくを貫いてこられたように映る。
生前退位をも含めて、天皇家のあり方を考えさせられる、良き本でございます。
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