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鳥類学者なので、てっきりと「鳥」に進化ありと思いきや「島」に進化あり。題目からオチのある本。でも、いかに「島」が固有のものであり、そこにいる生物、植物はその行動や形態により進化の経緯を物語、悠久の時間の流れを見せてくれてる。
島の生物学の面白さは、特殊性と一般性の二点に集約されると。人間も生物だと認識すれば、日本も島国であれば日本人も独自の特殊性があるのではないかと感じられる。単に島国根性と片付けるのではなく、生物として独自性があるのではと。
出は最後に蘊蓄をひとつ。「島」という字は「島」と「山」が合体したイメージから派生した文字だと。(「嶋」で「しま」と読むのもしかり)。すなわち、「鳥だけがたどり着ける、海や湖から突き出した山」が島という漢字の源とか・・・・。
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