熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

ライン川古城巡り(3)~ライン下り終点の町、コブレンツへ 2015年7月12日

2015-07-13 03:40:23 | 海外自転車旅
今日の目的地は、ライン川観光船の下流側起点(終点)の町、コブレンツ(Koblenz)
ライン川とモーゼル川が合流する地点にあったことから、昔より水上交通の要衝として古くから発展した町。

滞在したサンクトゴアールの船着場周辺。あっという間に過ぎてしまうほど、小さな町。


ライン川の対岸の町、サンクトゴアールハウゼンの町並み


町を見下ろすように高台に建つ城は「ネコ城」
ネコ城は通称で、城を建てた人物、カッツェネルンボーゲン伯の名前に由来、カッツ=ネコと言うことらしいです。正式名は、ノイカッツェネルンボーゲン城


少し先に進むと高台には、「ラインフェルス城」(Burg Rheinfels)
ライン川を航行する船から通行税を徴収するため13世紀に建造、現在は古城ホテルとして使用。


ライン川を右手に眺めながら自転車専用道を快走。


途中、ボッパルト(Boppard)の町を通過。
船着場のプロムナード沿いにはホテルが軒を連ね、リゾート地。




町の中心、マルクト広場


紀元4世紀に建造されたローマ時代の要塞跡


町外れにあるチェアリフトで山頂駅へ、そこから数分歩いてゲデオンスエック(Gedeonseck)という展望台へ。
ここからは、大きく蛇行し悠然と流れるライン川を一望。これほど綺麗にカーブを描いている様は、まさに自然の造形美そのものです。


ライン川を取り囲む斜面は、見渡す限りブドウ畑


リフトから望むボッパルトの町


ボッパルトを出てコブレンツに向かう途中の対岸の町、ブラウバッハ(Braubach)の山上にそびえる城は「マルクスブルク城」(Marksburg) 
12世紀に建造が始まり、完成後、破壊されることなく、700年以上に渡り中世の姿をそのまま残す貴重な城だそうです。


コブレンツの町に到着すると直ぐ目に飛び込んできた城は、「シュトルツェンフェルス城」(Schloss Stolzenfels)
起源は13世紀、1689年に破壊され、1800年代に入って再建された比較的新しい城。


ライン川古城巡りもそろそろ終わりが近づいて来ました。





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ライン川古城巡り(2)~サンクト・ゴアールへ 2015年7月11日

2015-07-12 01:09:59 | 海外自転車旅
ライン川古城巡り2日目は、ビンゲンの隣町、トレヒティングスハウゼンを発ってサンクト・ゴアール(Sankt Goar)まで。
世界遺産に登録されている「ライン渓谷中流上部」の中でも、ビンゲン~サンクト・ゴアール間は多くの古城が点在する区間で、ライン川クルーズでもメインコース。

快適なラインサイクリングルート、ハイライト区間だけあって整備されています。


トレヒティングスハウゼンのキャンプ場前の高台にそびえるライヒェンシュタイン城。(快晴下再撮影)
11世紀に建てられ、現在は古城ホテルとして使用。


続いて、フェルステンベルク城
1219年建造、その後プファルツ継承戦争で破壊され廃墟に。現在は個人所有物。



続いて現れる城は、バッハラッハ(Bacharch)の町を見下ろすよう高台にそびえる「シュターレック城(Burg Stahleck)」
12世紀建造、現在は、安く泊まれる貴重な古城ユースホステル。20ユーロちょっとで古城ホテルに泊まれます。


ついでに、バッハラッハの町を散策。

城壁門の一つ




マルクト広場に建つ、中世の半木骨組み家屋、「Old House」


ヴェルナール教会の廃墟(Werner Chapel)
建設にたずさわった少年が後に殺害されるなど悲しい歴史を持つ教会のようです。


親子でツーリング、様々な自転車を目にします。


続いて「プファルツ城(Pfalzgrafenstein)」
ライン川の通行税を徴収するために1327年に建造。


続いてオーバーヴェーゼル(Oberwesel)の高台に建つ、「シェーンブルク」城
文献上建造は12世紀、その後1600年代のプファルツ継承戦争によって破壊され廃墟の状態が続いたが、1800年代後半から再建。現在は、ホテルとして使われているそうです。


オーバーヴェーゼルの町の一角には城壁の塔が幾つか見られます


今日のキャンプ場は、ライン川の難所、「妖精の岩」の意味を持つローレライ(Loreley)の対岸。航行する船がスピードを落とし、大きくカーブして行きます。


途中、ガイドブックには登場しない小さな城を幾つか目にしました。本当に古城の多いルートです。






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ライン川古城巡り(1)~ラインシュタイン城とビンゲンの町散策 2015年7月10日

2015-07-11 22:21:44 | 海外自転車旅
ビンゲンの町外れにあるラインシュタイン城(Burg Rheinstein)。今日は中を見学することに。
文献上は1300年代前半の建造で、実際はもっと早いとの説もあるようです。


入館料5ユーロを払い中へ。外観は、優美さなど全く感じさせない、簡素な石造りの建物とのイメージを持っていましたが、中に一歩踏み入れると、外観からは想像もつかない静かな、快適そうな空間が広がっていました。






テラスからはライン川を一望




建物の内部構造は、各階ごとかなり入り組んでいます。


城内の教会と、そこに眠る歴代城主3人の棺




Red Room


Blue Room


塔も各階ごと小さな部屋も設けられていて、書斎などとして使用。
小窓からはライン川の流れを一望、この景色を眺めながらの作業、さぞかしはかどったことでしょう。


投石器


ラインシュタイン城を見学した後は、ビンゲンの町を散策。
ライン川に沿って、行き先別に観光船乗り場があるプロムナードには、並行して綺麗に整備された公園があって、散歩やサイクリングには打ってつけの場所です。






昔、使われていたクレーン


額縁風景


対岸の町、リューデスハイム。船で15分ほど。


ライン川とナーエ川が合流する地点「ライン・ナーエ・エック」
右はライン川、左はナーエ川


航行する船から通行税を徴収するために造られた「ねずみの塔」は生憎、改修工事中、足場に覆われて姿は見えず。


ねずみの塔近く、対岸の高台に見えるアーレンフェルス城( Ehrenfels)(廃墟)





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ライン観光起点の町、ビンゲンへ 2015年7月9日

2015-07-10 03:05:48 | 海外自転車旅
今日は電車での移動日、ハイデルベルクを発ってライン川巡りのスタート地点の一つ、ビンゲン(Bingen)にやって来ました。

ビンゲンから更に下流の町、コブレンツ(Koblenz)まで65キロ、川沿いには古城が点在しており、また「ライン渓谷中流上部」として世界遺産に登録されているところです。

古城を眺めながら、ラインサイクリングルートを走り、取りあえずコブレンツを通過してケルンまで行く予定。
サイクリング道も路面状態が良く、走りやすく快適。(この先は不明)


キャンプ場の周囲を見渡すだけでも2つの古城。

ラインシュタイン城


ライヒェンシュタイン城


キャンプ場の直ぐ横は、観光船が行き交うライン河畔、眺めはいいとして、両岸を鉄道が走っているのが難点。


今回初めて使ったドイツ鉄道、自転車専用スペースはゆったり。
前輪をフックに掛けて吊るす方式のフランスと違い、出し入れが楽。因みに自転車料金は5ユーロ。




昨日当りから、一気に気温が下がり最高気温は20度台半ば、日が陰ると長袖が必要なほどです。




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ネッカー渓谷古城巡り~ネッカーシュタイナハとシルトホルン 2015年7月8日

2015-07-09 00:35:32 | 海外自転車旅
今日は連泊して、ハイデルベルクからネッカー渓谷沿いの町、ヒルシュホルン(Hirschhorn)まで古城見物がてらサイクリング。
自転車での日帰りですから、古城街道巡りのほんのさわりといったところ。

最初に訪れた町は、ネッカーシュタイナハ(Neckarsteinach)
4つの城があり、内2つは住まいとして使われており、他の2つは廃墟。

まず目えてくるは、小高い丘の急斜面に建つ、ブルク・シャーデック(Burg Schadeck)(廃墟)


続いて、ヒンターブルク(Heinterburg)(廃墟)


ヒンターブルクまで坂道を上り、更に階段で塔の最上部に上がると、眼下には蛇行して流れるネッカー川を一望


ミッテルブルク(Mittelburg)(使用中)


フォアデラブルク(Vorderburg) (使用中)


町の一角、キルヒェン通りの眺め


ネッカーシュタイナハから更に10キロほど走り、折り返し地点となるヒルシュホルン(Hirschhorn)に到着。
中世にできた小さな町で、その美しさは「ネッカー渓谷の真珠」と称されるそうです。

町の高台に建つ騎士城、ヒルシュホルン。
現在は古城ホテル兼レストランとして使用(右の明るい色の建物、建て替えられた物)


対岸から望むヒルシュホルン城と町並み。


メインストリートの両脇に建つ古い家並み。距離は200m有るかどうかといった印象、本当に小さな町です


城塞の中門


城塞の一部と、当時使われていた跳ねる鹿の紋章。因みに、ヒルシュホルン=鹿の角。


城の真下に建つ、修道院教会


ハイデルベルクからハイルブロンにかけてのネッカー渓谷沿いは、古城街道のハイライトと言われるほど、美しい城が点在しており、改めてゆっくり訪れたい街道です。


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