読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

西伊豆・土肥温泉の湯

2008年12月01日 | 国内旅行
野宿したくて旅の空
 本題に入る前に野宿の話。今日の日経新聞「文化欄」に村上宣寛という富山
 大学の先生(教授)が、ストレスを癒すねぐらを求めて1~2ヶ月一度、5日程
 度の野宿の旅に出る生活を30年ほど続けているとの話が載っていた。
 うらやましい話である。
 どういう場所が野宿に適した場所か。事細かに説明があり、「そう、そう」と頷く。
 まだ若い頃、一人でテントを背負って、山ではなく平地の野宿を2・3回やったこ
 とがあるが、河原で寝ていたら川音が変わってきて増水の不安に耐えられなく
 なり、場所を移動したことがある。村上先生は小高い死角が最高のねぐらとす
 る。日常の面倒な悩みを逃れストレスを解消するには、完全な自然の中に一時
 身を置くに限る。
 来年は踏破に3週間ほどかかる米国の自然遊歩道「ジョン・ミューア・トレイル」
 に挑戦する予定とおっしゃる村上先生。このお方は独身なのだろうか。定年ま
 であと6年とか。

初めての西伊豆海岸
 修善寺までは行ったことがあるものの、その先の西伊豆海岸に一度も足を踏み
 入れたことが無かった。この程次女家族と5人で始めて伊豆の山並みを越えて
 土肥温泉まで行った。
  11月末とはいえとにかく暖かい日だった。伊豆は暖かい半島のせいか、時折
 り真っ赤なもみじや黄色のイチョウなどを目にするが、山肌の色とりどりの木々
 が織りなす紅葉も、何か中途半端なような気がする。
     ところが「修善寺もみじウォーク」というイベントがあって、ブログの中で見事な紅葉
 が紹介されていた。ちゃんとあるところにはあるのだ。
  そういえばバスの中から「随分沢山のハイカーが歩いているな」と思ったことを
 思い出した。

  
  東京駅を「踊り子109号」で出発。結構混んでる。お弁当と・・・もちろんビールは忘れない。

  
  
  電車は熱海で下田方面に行く人と切り離され、修善寺駅へ。今は観光バスで移動する人が
  多くなったせいか思ったより乗降客が少ない。
  
  実は今朝、辻堂あたりで人身事故があったせいで電車の到着が1時間も遅れてしまった。
  何しろ三島と修善寺間は単線で、JRからの乗り入れ車両は待たされる。
  この電車は創業110周年記念イベントをやっている。今は伊豆箱根鉄道駿豆線というが、明治
  31年豆相鉄道としてスタートしているれっきとした地方鉄道なのだ。この線の鉄道唱歌があ
  る位だから当時は期待の星だったのだろう。

     

  ③番乗り場が土肥・松崎・堂ヶ島方面の乗り場。この路線も20分ほど遅れて到着した。

  
  
  
  取った宿は全室オーシャンフロントが売りもの。さすがに目の前一杯に太平洋が広がっている
  さまに感動。
  
        

  この宿のもうひとつの自慢は海辺の「露天風呂」。
  写真左端は「海原」(婦人用)右は「磯風」(男性用)。
  到着後早速露天風呂に入ったら、海原には~お船が遠く浮かんでた♪~。


   
 
  残念ながら太平洋の落日は、折から増えてきた雲に遮られて見られなかった。

          
  
   部屋食は久しぶり。時間を掛けてゆっくりと食べ、飲みました。
   翌朝も快晴。朝食はとても全部は食べられない。

      
  
   これは駿河湾フェリー?土肥港に向かっている。

       
   
   近くの史跡「土肥金山」を見学。

           

   坑内に昔の採掘作業が人形で再現されている。(大人800円)

   

   大判・小判(慶長判) 250キログラムの金塊(時価6億6万2,500円)もあった(見て触るだけ)。
   別に1.25キログラムの小型金塊があって、これも分厚いプラスチックの中に収まっていて、拳
   が入る程度の穴から手を入れて持ち上げられるかどうか試すというお遊び用金塊。男性はド
   スンドスンと出来るが、女性はたいてい持ち上げられない。男性なら持ち逃げしようとすれば
   出来なくもないが、「監視カメラ設置」と脇に書いてあって、無謀な行動を起こさないように気
   を遣っている。

   また「砂金館」というのがあって、そこでは砂に混じった砂金を採らせてくれる。(体験料600円)

      
       

   狩野川 こんなに穏やかな流れなのに、昔台風で氾濫した。
   近くで「鮎の干物」を作っていた。駅で一袋1,600円くらいで売っている。

   

   帰りは「踊り子112号」で。

     

   三島駅近くで車窓から見事な富士山が。旧東海道を歩いていたときに三島市、富士市辺り
   で見た圧倒されるような富士山を思い出した。
コメント (1)
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