◇馬道(Equestrian=Horse Trail)を描く
今春訪ねたカリフォルニア南部のSJC辺りでは普通の道路では車両用道路に歩道が付いている
が特別な公園地域でもないのに乗馬が盛んなせいか馬道が別途用意されている。当然舗装はさ
れておらず、雨の後はぬかるむ。木立が適当に陽をさえぎってくれるので散歩には向いているが、
当然のことながら「お馬さま」優先で、まさか土下座はしないが脇に小さくなってお通り戴く。
一般道路には「馬の通る道がありますよ」と標識が設けられている。
踏みならされて自然に出来た道ではないので、言葉通りのトレイル(trail)ではないかもしれない
が、「乗馬専用こみち」である。
小高い山に登る道もtrailと呼んでいて、ここを通るお馬さまも優位にあり、人は脇に避けるルール
になっていると教えられた。
時間を作ってこの馬道を水彩で描いた。その時は風景だけで、後で娘の義母に差し上げたが、
今回自分用に乗馬姿の女性を取り込んでみた。裏山を歩いた折に通りすがった乗馬姿である。
実際は2頭が並ぶと一杯になる幅であるが、視覚的にはもっと広く感じられて、こんな絵になった。
右手の木はユーカリ、左手の古木のように見えるのはペッパーツリー(胡椒の木)である。葉っぱ
が柳の木に似て枝垂れる。
COTMAN F10
(以上この項終わり)