◇ ユリ科の女王カサブランカが咲いて
庭のカサブランカが咲きました。先に咲いた4種類のスカシユリは既に散り果てて、
最後のスカシユリが一緒に咲いています。
「あんた、色白だし、ずいぶん大柄だし、どこから来たの?」(スカシユリ)
「どこからって言われても…あなたと同じ栽培種だから言ってみれば混血ね」(カサブランカ)
「生まれは選べないからしょうがないけど、いい匂いだし、豪華で目立つからもてて得だよね」
「でも、花の命は短くて 苦しきことのみ多かれば 風も吹くなり 雲も光るなりよ。いつか
は同じように死ぬのよ」
「わたしどうせ短い一生なら、あなたのように美しくもてはやされて死にたい」
「あなただって身長がなくっても華やかな色で人さまを楽しませているわ、同じよ」
(以上勝手に想像したスカシユリとカサブランカの対話です)
カサブランカは首を垂直か上向きに咲くほかの百合と違って蕾が下向きです。花が開くと花弁
の先端が反り返るのが特徴です。盛りを過ぎると可哀そうなくらいみじめな姿になります。
(以上この項終わり)