◇ 東福寺の通天橋
CLESTER F8
11月半ばの京都の紅葉は少し見頃としては早すぎた。今年は全国的に紅葉が10日ほど遅れている
らしい。
それでも紅葉の名所のひとつ東福寺の紅葉はまだ緑葉を残しながら、黄色は黄色、赤は橙色から赤へ、
それぞれ微妙なグラデーションで見る者を楽しませていた。カナダやアメリカでも紅葉は見られるが日本の
ようにグラデーションの美しさはないように思う。多分気温の変化の度合いが違うからだろう。
時間の都合で現地でスケッチというわけにはいかなかった(三脚を使った撮影、絵を描くことはご遠慮願
いたいとあったと思う)。
絵はがきにも見られる東福寺の紅葉のベストショットポイントで撮った写真を元に、その時の感動を呼び
覚まして絵を描いた。
遠景になる通天橋は橋の内部に紅葉を愛でる多くの人々がいて、それぞれの服装の色があるのだが、
遠景ということでもあり色はなくした。(多少色があった方がいいのだろうか。)
紅葉はいろんなタイプがあり、同じ木でも陽のあたる枝と下の方ではまるで色合いが違う。葉の一
枚一枚の色が違う。しかも色合いも明るさも色の濃さもグラデーションを伴う。これをどう表現するか。水彩
画特有の滲み、ぼかしを駆使できる場面かもしれないが、時術的に全く自信がない。
構図的に左に樹の種類は知らないが肌の白っぽい木があってこれを取り込んだ。また背景に常緑樹の
一群があって、その手前に黄色の紅葉を持つ木があって黄色い葉が浮かび上がって効果的があった。
(マスキングを用いた)
(以上この項終わり)
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