読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

沼津の浜・松籟と潮騒の地へ<その2>

2010年11月12日 | 国内旅行

◇沼津の宿・「はまゆう
  沼津市は駿河湾の一番奥まったところにある。
  富士山がほぼ北にそびえ、東側が伊豆半島西海岸、西側が清水市・静岡市を経て
 
御前崎に至る広大な駿河湾である。

  今回の宿「KKR沼津はまゆう」の魅力は、なんといってもこの富士山の眺望と雄大な
 駿河湾の浜辺を一望できる立地条件の良さである。
  旧沼津御用邸から海岸線に沿って歩けば10分足らずで「はまゆう」に着く。
 予約の際運よく富士山と駿河湾の両方を望める部屋が空いていた。3階建てなので
 このような条件の部屋は2階と3階に各3部屋しかない。コーナーは広い特別室なの
 で別格。

    びっくりするのは沼津で温泉!
  熱海から引いている。ほんと?と思うが、大浴場にちゃんと温泉認定証が貼ってあ
 って、確かに熱海から引いている。

 この部屋からの富士山と駿河湾のコーストをご覧ください。
 小田原当たりではかなり頂上に白いものが見えたが、南側にあたる山頂には雪はほ
 
んのわずかしか見えない。 

    
     旧御用邸東付属邸を通して富士山を望む              駿河湾と牛臥山

  
     
           「はまゆう」のドライブウェイ           「はまゆう」玄関から沼津アルプス「徳倉山」                  

  沼津漁港が近いので夕食には新鮮な魚介類がならぶ。

 ◇まずは「先付」・・・<ホタテ・蟹・若布・菊・トマトの黄身酢あえ><ごま豆腐とクコの実・べっこあめ>
      「御造り」・・・<海鮮盛り>
      「煮物」・・・・<鰆の白菜蒸し・・・鰆・もみじ麩・エビ・柚子・銀餡>      
      「温物」・・・・<百合根スープ・・・百合根・銀杏・ブロッコリー・人参>      
     
   

   「焼物」・・・・<秋刀魚の香り焼き・・・秋茄子・松茸麩・菊花みぞれ餡>      
   「揚物」・・・・<かれいの姿揚げ・・・かれい姿揚げ・野菜あんかけ・小松菜・松の実・岩月・人参> 
    
  
  

     「台物」・・・・<金目鯛ちり鍋・・・金目鯛・絹豆腐・だし昆布・椎茸・えのき・みず菜・ポン酢>
     食事・・・・・・<桜エビの炊き込みご飯・赤だし・香の物>
     水菓子・・・・<生クリーム・フルーツ> 
  

  久しぶりにおいしいかれいの餡かけと金目鯛のちり鍋で大いに満足した。イサキの刺身も旨かった。

  翌日は朝6時前から富士山の朝焼けを見ようと頑張った。(6:15と6:30の富士山)
  雪がないと鮮やかな朝焼けにはならない。

    

  
    
         完全に夜は明けました                 牛臥山と富士山

 ◇沼津港を見学
  沼津の魚市場の隣に観光客向けの市場が。そして巨大な水門の展望台から港と市内を一望に。

      

  
    

  
  

  (以上この項終わり)
  

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沼津の浜・松籟と潮騒の地へ

2010年11月12日 | 国内旅行

旧沼津御用邸を訪ねる
  これまでは結婚記念日といっても、ちょっと気の利いたところに食事に出かけるのが
 せいぜいで特別なことはしなかった。ところが、今年は40年目という節目。当たり前の
 ことでは相棒も周りも勘弁してくれそうもないので、少し遠出することにした。

  なぜ沼津御用邸かといえば、かねてからこの地にある「KKR沼津はまゆう」には関心
 があり、いつかは行ってみようと対象地のひとつであったから。複数の知人から「あそこ
 はいい。また行きたい。」と賛辞を聞いていたこともある。

  余談ながら次女の連れ合いの両親は吾輩と同い年。奇しくも結婚したのは1年違いで
 昨年40周年記念行事をやった。そちらは豪勢で、子供の家族(やはりの娘と2人の息子
 の3人に孫が4人とこれまた同じ。)を1週間ハワイに招待しての豪華版であった。こちら
 はお国柄も違うし、先立つものも違うし、第一呼び寄せると言っても仕事があってとても
 全員集合というわけにはいかないことは目に見えている。
  それなら夫婦で海外旅行でも行けばいいようなもんだが、いろんな予定が立て込んで
 いてままならないから、結局簡素な記念旅行となってしまった次第。

  言い訳じみて内心忸怩たるものがあるが、また45年目(サファイア婚式)もあるし金婚
 (50年)やエメラルド婚(55年)もあるので、その時は精いっぱい豪勢に行けばいい。

◇そんなわけでごく簡素な記念旅行となったわけであるが、往きも帰りも東海道本線の
 「快速アクティ」であるところが簡素の極み。夫婦ともども、空いた電車で、東京駅で買っ
 たお弁当とビールを手に、とことこと走る窓外の景色を楽しみながら、目的地に向かう。
 ときどき読みかけの本を開き、たまにうとうとする。こうした小旅行の醍醐味を味わえる
 のが「アクティ」の魅力なのだ。

◇さてそこで旧沼津御用邸
  旧沼津御用邸は明治26年、皇太子殿下(大正天皇)静養の場として建てられた。
 その後明治天皇を初め皇族の来訪も増え、御座所の増築、東付属邸新設(明治36年)、
 皇孫殿下(昭和天皇)のために隣接する川村伯爵邸を買い上げて西付属邸設置するな
 ど広大な避暑地となった。
  戦後は皇太子殿下(今上天皇)の疎開先ともなった。
  そして昭和44年、沼津御用邸は廃止となり、沼津市に無償貸与され、文化・教養活動
 の拠点として活用されている。 
  明治・大正・昭和の三代77年間ににわたる御用邸としての歴史は旧い。現在の御用邸
 は那須・葉山・須崎の三か所であるが、かつての御用邸10か所のうち歴史的に貴重な
 構築物がそのまま残されているのは旧沼津御用邸だけという。
  そういえば今夏訪れた塩原の旧御用邸も大正天皇が皇太子の頃に建てられた静養
 場所であったが、昭和44年に国立塩原視力生涯センターに無償貸与されたとあと、建物
 一部が移築され歴史公園となっていた。
  

  
   広大な旧沼津御用邸全体図     建物内部が公開されているのは西付属邸のみ

      
   本邸正門(本邸は火災で焼失)       西付属邸正門             西付属邸玄関(御車寄せ)

    
      女官応接室(旧い扇風機・電気ストーブなど)                     物置    

    
           昭和天皇の自転車                 調理室(ここでは火災おを恐れ炭火しか用いない)

    
            調理場その2                      内玄関(職員・出入り商人等が使用)

                   
           昭和天皇のちゃんちゃんこ・文机など               侍従候室(高等官食堂)    

    
          供進所(食事の盛り付け・配膳)                       謁見所

     
    
         御食堂(皇族の食事室)                  ガラスは手作りなのでゆがんでいる

     
            御座所(応接間)                         御寝室(簡素なものです)

     
              御着換所                                ビリヤード室

     
       御厠(左の陶器製は多分昭和期のもの)        御料浴室(浴槽はない。皇室伝統の掛かり湯式)

     
             女官室                            女儒室(清掃・繕いものをした)

     
    外側は下々が、内側が皇族の歩く廊下                 懐かしい手回し電話機
  
  
     
              西庭を経て                            松林を経て

     
      皇太子殿下御成婚記念梅園                          西庭から

                  
           御食堂を外から                        主馬(現在は茶室)その先厩舎

     
            御用邸からの渚                富士見台からの富士山(松が大きくなってよく見えない)

     
     ちょうど「菊華展」をやっていました

  (以上この項終わり―以下次号)

  

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落花生の採り入れ

2010年11月03日 | 畑の作物

◇待ちに待った落花生の収穫
 このところずっと雨続きで、落花生の収穫ができないで焦っていた。
 なにしろ最初の開花からせいぜい95日をめどに収穫することとされているのに、
 我が落花生は開花が6月26日なので、すでに127日を経過している。

 採り入れ時期を逃すと豆は食味が落ちて殻も褐色に変色してくるという。
 

 今日はようやく雨も上がって採り入れ可能な天気になった。
 しかしスコップで掘り起こすと、昨日までの雨をたっぷり吸った土は重く、スコップ
 表面にべったりついて作業がなかなかはかどらない。

    
        収穫前の落花生の木                        掘り起こした落花生


 とはいうものの豆は十分に実っていた。だが心配した通り中には殻が変色したも
 のがあり、収穫的期を逃したことをうかがわせた。

 豆はこの後木を裏返しにし、10日間ほど天日乾燥したのち豆をばらし、さらに
 10日間ほど乾燥させてようやく食べることができる。
 生のまま茹でて食べると、炒った豆にはない食味を味わえるが、まさに耕作者し
 か味わうことができない醍醐味である。

       

 本格耕作者の畑では豆の木をじかに畑に裏返して10日ほど乾燥させ、それを「豆ぼっち」という棒
 を中心に豆の木を積み重ね1ケ月も北風にあてて乾燥させる。この乾燥過程で実の苦みが落ちて、
 甘みと油がのるのだという。
 吾輩は稲の天日乾燥を真似て「はざ」を作ってそこにかけて乾燥させることにした。


   

   明日からしばらくは(1週間?)雨はない様子なのである程度乾燥するだろう。
   カラスとハトに気をつけねば。 


 <参考>
 茄子の木が急速に弱ってきた。
 見事な秋茄子を何十本か収穫したので、もう木が衰えても不思議ではない。この頃小さな茄子
 も一向に大きくならないので、一気に引き抜いた。
 小ぶりの茄子はすべて茄子の塩漬けに。 

    

  (以上この項終わり)

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秋の果物を描く

2010年11月02日 | 水彩画
柿・梨・りんご・・・秋の味覚
  このところいろんな果物が集まってきて、この時期にしか描けないモチーフなので、思い切って
 二日間にわたって「秋の味覚」を描いた。
   なにしろ訪ねてきた孫(M)がいち早く柿を見つけた。
 「食べたがっているので早く描いて!」と強要されたことも一因である。

  リンゴは一年中ある果物でよく描くが、今年は全国的に柿が不作で、我が家の柿の木にも数個
 しか実をつけなかったので貴重な一品。
  梨はペアー(洋梨)と大きな梨(長十郎?)を頂いたのでこれも参加。
 クリーム色のバラの蕾とかすみ草は知人のお母様の白寿のお祝いの席に飾られた花である。

  苦手を作ってはいけないといわれるが、バラの花はむつかしい。(横からなら何とかなる。)
 リンゴは黄色や青い部分をしっかり出すことが肝要だ。
  また、果物はどれも柄をしっかりと描くと意外と絵が締まってくる。
 洋梨は皮肌の緑が独特で、少し白(グァッシュ)を加えた。茶色のそばかすのような点々がないと
 洋梨にならないところが面白い。

  構図は縦と横で随分印象が違ってくる。
  果物が主役なので、白ワインのボトルは頭を切ってしまったが、バラの蕾はそうもいかないので、
 全部を入れようとするとどうしても縦型の構図になってしまう。果たしてこれでよいのか。

 <秋の味覚…その1>

   
    Clester10号(530mm×455mm)

 <秋の味覚…その2>

   
    Clester10号(530mm×455mm)

   (以上この項終わり)
  
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妙高高原の秋を描く

2010年11月01日 | 水彩画
妙高山麓の木立といもり池
  妙高高原を訪ねた年一回の写生会から帰ってきてはや2週間。
 いろんな予定が入っていたため、なかなか仕上げが手につかなくて、ようやくこの2・3日時間が
 できて、とりあえず「いもり池」の風景を仕上げた。

  紅葉にはやや早かったため、少々彩りに華やかさがないがしょうがない。
 翌日の朝は鏡のような水面で、妙高山を映して見事であったが、前日の午後は少風があったた
 めに湖面は木立の影を少し映しただけ。
 妙高山は急速に黒雲が山肌を覆い始め、独特の山頂が隠れた。

  湖面には多分睡蓮の一種と思われる水草が浮かんでいて、ところどころで小さな花をつけていた
 が、絵には現れない。
  朝散歩のときにそぞろ歩きする人がいて、それを取り込んだ。人物がいると画面が引き締まる。

  2日目に訪れた「笹ヶ峰牧場」の絵は、まだ仕上げができない。

  
   Clester 8号(455mm×379mm)

  (以上この項終わり)
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