読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

政治の貧困と国民の悲運

2011年07月13日 | その他

◇ 国民不在の政治
  このブログに政治向きの話題を書くことは余りしたくなかったが、いらいらが募りついに書いてしまう。
 このところ中央政界、政府内部ではこの度の震災・原発事故以降国政が混沌とし、まつりごとが停滞
 している。とりわけ要の政権政党とその頭領である菅総理がリーダーとしての役割を果たしていない。
  やることなすこと、すべからく「国民のため」という視点が欠けている。本人はそうではない常に国民
 の幸福を念頭に(ご当人に言わせれば国民の不幸を最小限に)置いて政治をしているとおっしゃる
 だろうが、私にはそうは見えない。

  震災後4カ月というこの時期に、なお9万人の避難所生活強いられている人たちが辛い夏にあえい
 でいるというのに、優先度の高い復興事案はそっちのけにして、「新エネルギー法案」だの「ストレス
 テスト」だの、とにかく唐突に思いつきとしか言いようのない話を持ち出して自党内を初め周辺を驚か
 せている。これは菅内閣に見切りをつけている有権者・国民が大半を占めているという現状からすると、
 こうした動きはまさに延命を図っているとしか言いようがない悪あがきで、まさに唖然とする。物事の優
 先度も弁えないで、次から次と課題を持ち出してくる。その根底には国家観も何が今国民にとって一番
 大事かという視点が全く欠けている。いわんや原発の是非を問う解散・選挙をちらつかせるなどもって
 のほか言語道断である。解散権は総理の専断事項とはいえいま解散という話ではあるない。いま求め
 られているのは原発政策を今後どうするのかより先に、この夏を、今後の電力需要に応える供給力を
 どう確保することだろう。太陽光・風力など自然エネルギーの活用の重要性など、いまさら言われるま
 でもない。しかし、泥縄でその量的拡大を図ったところで、絶対量が小さく当面の供給力補強の役に立
 つものではない。火力にしても新規立ち上げに数年かかる。そうすれば現に稼働中の原発をいかに
 再稼働させるかというのが喫緊の課題ではないのか。何にしても国が確固たる基本方針を示さないま
 ま右往左往しているために、原発立地展の地方自治体が困惑しているのだ。もともと原発立地点の自
 治体と住民は(もちろん反対する人は常に存在するが)は、原発の安全対策を信じて受け入れてきた
 わけで、財政的恩恵も受けてきたものである。原発への信頼が揺らいだとはいえ、とりあえず当面今後
 の安全対応についての基本方針が示されれば絶対反対することはあるまい。

  後先を考えずに理想論を掲げて走り出すのは、常に反対しておればことが済んでいた野党時代の習
 性がもたらした悲しい結果だ。
  こども手当とか高速無料化とか、一般受けする施策掲げ挙句にそれに振り回される。政治主導などと
 言葉に酔って、能力も経験もないのに政治家がすべてを仕切ろうとする。そしてなにも出来ない。TPP
 (環太平洋経済協定)はどうなった、沖縄普天間基地問題は?
  政治家は言葉が命というのに軽い言葉を口走る。まさに思いあがりである。何を目指して政治家にな
 ったのか。国民の幸せと安全を守るためにという使命を自覚していなかったのか。菅総理も、権力に執
 着せず恬淡と政権を去った政治家石橋湛山のような身の処し方を倣えば、晩節も汚れまいに。

(以上この項終わり)

  <追伸>
 書き忘れ。 
 この間新聞のカラムで、菅総理が「刀折れ、矢尽きるまでがんばりたい」と語ったと伝えた。
 ご本人は、苦境にありながらも総理大臣という職務に全力を挙げて取り組み、皆さんの期待に応えたい。
という決意のほどを述べたつもりかもしれないが、まったくカン違いをしている。もはや彼の頑張りを多くの
人は期待していない。党内の多くも党役員も早くやめてくれと言っている。刀が折れてやが尽きると言って
も一体誰と戦っていると思っているのか。誰が敵なのか。まさか自分の意思に反する退陣を望む国民の大
多数を仮想敵として意識しているのではないと思うのだが。勝手な思い込みはこわい。

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小玉西瓜・悲報!

2011年07月10日 | 畑の作物

◇ 悪鳥・カラス西瓜を襲う

  ガーン!
  日曜日の朝、まだ雌花が咲いているかもしれないといそいそと畑の西瓜を見に行ったら
 なんと恐れていたカラスの襲撃が。

   

  収穫を楽しみにしていた6月13日受粉の期待の星が、そして6月27日受粉の3番手の
 西瓜が見事にやられていた。このような事故を恐れて、鳥の羽が邪魔して嘴が西瓜に届か
 ないように白いテープを張り巡らしていたのに、悪知恵の働くカラスは、どうやら西瓜の生っ
 た蔓を嘴で引き出して、西瓜をゲットしたらしい。おかげでこれからという小さな西瓜が生っ
 た蔓が引きちぎられて萎れていた。

  憎っくきカラスめ!

   

  もっと慎重にカラス対策を講じていたらというのは、この度の原発事故を例に引きだすまでもなく、
 予想されるカラスの狡猾な手口を完ぺきに防げる「ネット」を最初から被せておけばよかったのだ。
 それは過去にトウモロコシやトマトで被害に遭った教訓が忘れられていたからだ。
  後悔先に立たず。来年はしっかりやろう。
    
   防虫トンネル用のパイプで強固な防護策を講じた。しかし家に帰ったらカラスのどす黒い
 悪意に対する心配がどんどん高まり、ついにネットを手に再び畑へ。
 こんどこそ万全の備えだろう。

     


  食い荒らされた西瓜の中身を見れば、まだ種は白く、皮と実の間も白い部分が厚い。可哀そう
 にこれから成人を迎える娘が、悪ガキに蹂躙されたようなもので、親に当たる耕作者も悲嘆にく
 れる。泣いても泣き切れない気分である。裁判では加害者カラスに最高刑を求めたい。
  これでちゃんと育つ可能性があるのは3個になってしまった。

  これから赤く熟するトマトは、やはりネットが必要かも。

   

   (以上この項終わり)

コメント (2)
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西瓜の成長ぶりは

2011年07月06日 | 畑の作物

◇6月13日受粉の西瓜
  このところ暑い日が続いていて、西瓜の育ちも順調。
  しかし縞模様が何となく「大玉」らしいたくましさがあったので、期待していたが、最近
 成長ぶりが冴えない。もしかすると「小玉」かも。

  とすると「大玉」の行方は如何。
   
   

  一方それより遅く受粉した「小玉」葉、順調に育ち、今や二番手の大きさ。

   

  その後知らぬ間に受粉していた(多分7月1日ころ)「小玉」は、早くもゴルフボール大に近い。
  これなら間違いなく育つだろう。

   


  6月26日と27日に受粉した小玉は早くも文旦ほどの大きさ。収穫期45日目は
 8月10日になる。

  広島から遊びに来る孫たちは5日に帰ってしまうのに。

   

  本日受粉させた雌花。果たして無事に着果するか。

   


  (以上この項終わり)

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西瓜の人工受粉

2011年07月02日 | 畑の作物

西瓜の人工受粉の結果
  西瓜は受粉を自然に任せておくと、ちょうちょなど虫の助けがなければ受粉の機会がなく、
 自然流産して玉が溶けてしまう。
  受粉にはおよそ朝7時から8時半あたりまでで、それより早いとまだ花が開いていないし、
 時間帯を過ぎると花弁が閉じてしまう。
  なんと人間の受胎と同じではないか。自然界はよく出来ている。

          
      雌花             雌花の玉            雄花
   
  受粉適状の時間帯に、雄花の花弁を折って雄蕊を出し、雌花の雌蕊に塗りつける。
  時間を過ぎるといくらこすりつけても花粉がつかない。結構時間が難しい。受粉して
  もそのあと雨に遭ったりすると水の泡。
  
  そんな訳で、この3日ほど旅行で受粉の手助けが出来なかったが、今朝行ってみたら
 受粉適状の雌花が2個あったので慎重に受粉した。
  旅行前(6/29)に受粉した雌花はちゃんと大きくなっていたが、可哀そうに昨日の激しい
  雷雨の襲撃で土まみれになっていた。
 果たして生き延びれるか。
  
   

  6/13に受粉した玉は今では中くらいのメロン大。座布団を用意し座って貰った。

   

  気が付いたら隣にある6/23受粉した玉が大きくなって、テニスボール大になっていた。 
  縞模様から見るとこれは小玉スイカかもしれない。

   

   (以上この項終わり)

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