◇ 悪鳥・カラス西瓜を襲う
ガーン!
日曜日の朝、まだ雌花が咲いているかもしれないといそいそと畑の西瓜を見に行ったら
なんと恐れていたカラスの襲撃が。
収穫を楽しみにしていた6月13日受粉の期待の星が、そして6月27日受粉の3番手の
西瓜が見事にやられていた。このような事故を恐れて、鳥の羽が邪魔して嘴が西瓜に届か
ないように白いテープを張り巡らしていたのに、悪知恵の働くカラスは、どうやら西瓜の生っ
た蔓を嘴で引き出して、西瓜をゲットしたらしい。おかげでこれからという小さな西瓜が生っ
た蔓が引きちぎられて萎れていた。
憎っくきカラスめ!
もっと慎重にカラス対策を講じていたらというのは、この度の原発事故を例に引きだすまでもなく、
予想されるカラスの狡猾な手口を完ぺきに防げる「ネット」を最初から被せておけばよかったのだ。
それは過去にトウモロコシやトマトで被害に遭った教訓が忘れられていたからだ。
後悔先に立たず。来年はしっかりやろう。
防虫トンネル用のパイプで強固な防護策を講じた。しかし家に帰ったらカラスのどす黒い
悪意に対する心配がどんどん高まり、ついにネットを手に再び畑へ。
こんどこそ万全の備えだろう。
食い荒らされた西瓜の中身を見れば、まだ種は白く、皮と実の間も白い部分が厚い。可哀そう
にこれから成人を迎える娘が、悪ガキに蹂躙されたようなもので、親に当たる耕作者も悲嘆にく
れる。泣いても泣き切れない気分である。裁判では加害者カラスに最高刑を求めたい。
これでちゃんと育つ可能性があるのは3個になってしまった。
これから赤く熟するトマトは、やはりネットが必要かも。
(以上この項終わり)