読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

アンデルセン公園で「童話館」を描く

2019年05月17日 | 水彩画

◇ 写生旅行は船橋「アンデルセン公園」
 
  
    clester F8

     今年の写生旅行は船橋市にある「アンデルセン公園」。孫らを連れて何回か訪れたことがあり、
 スケッチも何枚か描いているので勝手を知っている。女性陣も子供や孫を連れて何回か行ってい
 るという。男性陣は初めてが多い。子供が小さいときは働きバチで休みの日は家でゴロゴロかぐ
 うぐうかしていたのだろう。無理はない。

  写生旅行というには近すぎる感がしないでもないが、以前は会員同士の交流・懇親も兼ねて1
 泊旅行だったが、会員の高齢化に伴って1泊がきつくなってきて、日帰りとなった。日帰りは早
 起き遅帰りと、かえってきついという一面もあって皮肉であるが、仕方がない。今回は天候にも
 恵まれて、前回描いた池とボートと木立を描こうかと思っていたら、平日のせいかボートはまだ
 出ていないし、木立が新緑に覆われていて魅力半減でやめた。代わりに「童話館」にした。多く
 の人は風車を描いた。当日は25度という暑さで閉口した。

  館の前には通路を彩る花灯篭のような連なりがアクセントのようではあるがちょっと邪魔なよ
 うな感じがして、取るか捨てるか迷ったものの、近くで描いていたSさんが取り入れていたので
 思い切ってそのまま描くことにした。成功したかどうかいまだにわからない。
  木の種類が違って葉の付き方も色合いも違う。丁寧な観察が求められる。
  人は出たり入ったりしているが取捨選択し、二人の女性だけ取り入れた。
    平日ではあるが、子供の遊び場としては大変有名なので幼稚園の子供らや小学生の大集団がバ
   スを連ねて訪れていた。この集団があろうことか小生が描いている近くで風車を背景に集合写真
 を撮ることになった。入れ替わり立ち代わり。5組も6組も何百人。
  通り掛けに「おじさん、なに描いているの」と聞く子がいる。「見ればわかるだろ、気が散る
 からいちいち聞くな」と思っても、言わない。おじいさんと言わなかっただけ良い子かもしれな
 い。
  小学2年生の一団だった。「ちょー、うまっ!」といってくれたので許した。
                                  (以上この項終わり)
  

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タケノコなど春の野菜を描く

2019年05月14日 | 水彩画

◇ たけのこソラマメと赤かぶなど
  
  
     clester F6 

   先週の絵のテーマは恒例となる春野菜。当然タケノコや春キャベツなどが並ぶが
 今回はタケノコと天豆に赤かぶ。
  たけのこは皮の独特の色調、根っこの部分の紫の根のこぶなどが描き甲斐がある
 のだが、今回の素材は根の部分が大胆に切られていて興味が半減した。
  そら豆はまだ十分に実が育っていない感じであったが、皮を押し上げるふくらみ
 がそら豆を実感させている。
  赤かぶは採り立てではないので葉の部分が萎れていて表現に困った。
                             
                            (以上この項終わり)

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堂場瞬一の『ピーク』

2019年05月10日 | 読書

◇『ピーク』       著者:堂場瞬一 2019.1 朝日新聞出版 刊

   

  東日新聞社会部の遊軍記者永尾賢治40歳。かつて入社1年目の新米記者でありながら
 「野球賭博」のスクープ記事で新聞協会賞という栄冠に輝いたが、その後は鳴かず飛ばず
 のまま遊軍で他の部署に回されるのか社会部デスクのサブに上がるのか岐路に立たされて
 いる。彼が本作の主役である。
  そんな永尾は今一つの殺人事件の裁判の傍聴に通っている。被告は竹藤樹生。彼は永尾
 が17年前スクープした野球賭博事件で罪を認め、野球から永久に袂を分かつと告げて球界
 を去った。そして今酒場で出刃包丁で人を刺し殺した事件で裁かれている。

  裁判で竹藤は殺人の事実を認めた。論告求刑があり、弁護側が争わないため次回は判決
 の運びであるが、永尾は裁判に釈然としないものを感じている。竹藤は喧嘩で見ず知らず
 の人を殺す男とは思えないし、なぜ凶器の包丁を持ち歩いていたのか不自然に思うからで
 ある。
  これまで自分の記事をきっかけとなって球界のエースの座から消えていった竹藤に対し
 居心地の悪さを感じていることもあり、なぜ彼が殺人を犯すようなことになったのか、真
 相を求めて関係者を探り始める。
 
  際どいサスペンスではないが、新聞記者という、ペアで動く刑事とは違って単独行動の
 機敏な判断と行動でことが動いていく過程に警察ものとはまた違った面白みがある。
  記事にできるかどうかわからないまま、別居中の竹藤の妻を初め関係者を手繰り寄せ取
 材を続ける中で、永尾が感じている釈然としなかった部分が読者にも次第に見えてくる。

  永尾が調べを進めていくうちに、なぜか中学・高校の野球選手を取引するブローカーの
 影が浮かぶようになった。しかも
竹藤の殺人事件にはやはり17年前の野球賭博事件が絡ん
 でいた。
  横浜の球団のエースピッチャーであった竹藤を
球賭博に誘い込んだという女房役のキ
 ャッチャー西村は事件の中心人物として有罪となったのであるが、どうやらその西村はブ
 ローカーとして全国的に暗躍しているらしい。
  永尾はつてを頼ってようやく西村と会うことができた。そして永尾は自身の推測通り竹
 
藤を殺人の罪から救い出すことができる事実をつかむことができた。

  判決公判前に真相を暴き、警察のずさんな捜査を糺すことに成功、竹藤を拘置所から開
 放することができたのであるが、関係者への取材は結構強引である。脅迫めいた言辞も弄
 する。新聞記者という人種と多少接したことがあり実感がある。ペンを盾に高飛車にふる
 まう姿は見苦し
い。社会の木鐸という立場を背に強引に調査(取材)を進める姿は警察手
 帳を手に司法権力を振り回す刑事を思わせる。このように無実の人を救い出すようなこと
  はジャーナリズムの重要な役目の一つではあるのだが。

  永尾の記者人生の早すぎるピークと、竹藤の野球選手としての早すぎるピークが横浜球
 場
で交差し、互いのほろ苦い人生を確認する。と思ったのであるが、結局永尾は殺人事件
 の真相解明で警視庁クラブの連中を出し抜いて、他社を圧倒する第二のスクープを手に

 た。
 竹藤には第二のピークは訪れない。
                               (以上この項終わり)

 

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スティーヴン・キング 『任務の終わり(下)』

2019年05月07日 | 読書

◇『任務の終わり(下)』(原題:END OF WATCH) 
          著者:スティーヴン・キング (STEPHEN KING)
          訳者:白石 朗   2018.9 文芸春秋社 刊

  

  自殺のキング・ブレイディの高校時代の課題レポート「アメリカの死の道」はA判定だった。
アルベール・カミュは言った「真に重要な哲学の問題は一つだけ—自殺だ」。精神科医レイモンド
・カッツ曰く。「あらゆる人間には自殺遺伝子がある。ただし大多数の人間の場合、その遺伝子は
潜伏したままである」。ちなみにジム・ジョーンズ(アメリカ・新興宗教教祖)は918人の信者を
自殺に追い込み、自らも死んだ。

 ブレイディはずっと自殺に魅せられ続けている。

 本書下巻の内容はホッジス・ホリー組と医師バビノーに乗り移ってしまったブレイディとの攻防
の様子に終始する。刑事ピートやその相棒イザベルはほとんど頼りにならない。 

 元刑事ホッジスはすい臓がんの痛みがどんどんひどくなってきている。
「マリファナには痛みを和らげる効き目があったかな?」「あくまでも私にとってという話だけど、
毎月やってくる辛い痛みの時期も、マリファナのおかげでずっと楽に過ごせる
」元職場の相棒で、
ブレイディのそそのかされて、<ザビット>のソフト改竄作業を行ったフレディの返答である。
ホッジスは痛みに耐えかねてついに麻薬に助けを求めることになる。

 ブレイディはバビノーの別荘に移り、ホッジスたちが探し求めてくるに違いないと待ち受けてい
るはずだと踏んだホッジスとホリーは降りしきる雪をついて全輪駆動車のSUVで別荘に向かう。
 相棒のホリーには「俺がやつを仕留めるから待っていろ。<ザビット>がやつの手にあったら有
無を言わせずにやつを撃つ。もし15分経っても帰ってこなかったら先ほど道を聞いたGSに電話し
て助けを求めるんだ」。
 ホッジスは死を覚悟しているので、知り合ってから初めてホリーの唇にキスをする。

 がんの激痛に身をよじりながら別荘に迫るホッジス。突然身内を火矢が貫き倒れこみ立ち上がれ
ない。そんなホッジスを助け起こした人が…。「車から動くなと言ったじゃないか!ホリー」
「あなたは他人の助けなしでは別荘にたどり着けないでしょ。私はパートナーだから。とっとと仕
事を終わらせましょう」

 そんな中にも警察には3件また3件と自殺の報告が入っているらしい。ブレディの自殺誘導マシン
<ザビット>がフル稼働しているのだ。
 ところが監視カメラで二人の行動を把握していたブレィディは待ち受けていたホリーの頭を銃の
床尾でぶちかまし脳震盪を、銃を取り出そうとしたホッジスの右手に床尾を打ち下ろし、行動の自
由を奪ってしまう。

 
ブレイデイが手にしているのは1分間に650発の戦闘用アサルトライフルSCAR。勝ち誇るブレ
イディはホッジスに<ザビット>を渡し操作を命じる。ゲーム・プレイが進むうちにブレイディが
ホッジスの脳を侵食し始めるのを感じる。これには抵抗しようがない。

 そこで絶体絶命の二人を救ったのはホッジスに携帯の着信音だ。ホリーがスマホに設定してくれ
た奇抜な着信音。ガッシャンというガラスの割れる音と子供の歓声、続いて「見事なホームラン!」
ここでブレイディとホッジスをつないでいた精神の絆が一瞬途絶える。
 ホッジスは<ザビット>を暖炉の火に放り投げる。狼狽したブレイディはSCARSCARを手に構え
るが…。それから意識を回復したホリーとホッジスは一挙に反逆に向かう。ホリーが撃った銃弾が
ブレイディの胸を貫き、助けに来たジェロームのスノーキャット(雪上車)のキャタピラに押しつ
ぶされてブレイディはついに命
を落とす(肉体形はバビノー)。

 結局ブレイディによって<ザビット>を介して自殺に追い込まれた人は14人、未遂者は40人だっ
た。
 ホッジスは事件の4日後、病院で娘のアリスンと仲間たちに65歳の誕生日を祝ってもらった。

 8か月後亡くなったホッジスの墓碑にはこう記してある。<任務終了(END OF WATCH)>。

                                  (以上この項終わり)


    

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令和元年のトマト

2019年05月03日 | 畑の作物

トマトは品種を増やして

  例年トマトは連休の頭、4月29日頃に苗を移植していたのであるが、今年はなんとなく例年より
 暖かく感じられたので、10日早く4月18日に植えた。

  いつも大玉の「ホーム桃太郎」を植えていたのだが、今年は品種を多様化し、桃太郎3本のほか
 やはり大玉の「麗夏」12本、それにサントリー開発大玉トマト2本、ミニトマト1本の合計18本。

  一昨日支柱を立て、本日支柱に苗を誘引した。
  麗夏はすでに花芽をつけていて先が楽しみである。

     
 狭い庭の一角に3列のトマトの畝。

 
 「麗夏」はすでに第一段目の花を咲かせている。

 
 いつもの「ホーム桃太郎」
 
 サントリーの「らくなりごろごろ大玉トマト」
 
 「ミニトマト」

 <付録1>
  今スズランが盛りです。
 
 

 

 

 
   <付録2>
 エビネ蘭も。
 
                    
                        (以上この項終わり)

 
  

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