和やか-散歩

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歩いても歩いても

2010年02月03日 | こんな映画見ました~(邦画)
『歩いても歩いても』
---STILL WALKING---
2007年(日本)

監督:是枝裕和
出演:樹木希林原田芳雄 阿部寛、夏川結衣 、YOU、田中祥平、加藤治子


長男の命日のために、老いた両親に家に久々に顔を揃えたある一家の一日をスケッチしたホロ苦くも温かな家族ドラマ。

夏の終わりの季節。
高台に建つ横山家。開業医だった恭平(原田芳雄)はすでに引退して妻・とし子( 樹木希林)とこの家で2人暮らし。その日、久々に子どもたちがそれぞれの家族を連れて帰郷した。
その日は、15年前に亡くなった長男の命日だったのだ。
次男の良多(阿部寛)は、もともと父とそりが合わなかった上、子連れのゆかり(夏川結衣)と再婚して日が浅かったこともあって渋々の帰郷。
両親がいまだそれぞれに長男の死を受け止めきれずにいることが、良多の心をますます重くする。
いつも陽気でソツのない長女のちなみ(YOU)は、そんな家族のあいだを取り持ち、家の中に軽い空気を持ち込むが…。
(allcinemaより)


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「歩いても歩いても」をネット検索すると出てくるオリジナル題名「STILL WALKING」。
これって一体何でしょ、って思ったのですが、この作品は海外の映画祭でかなり注目されたとのことで、英題が「STILL WALKING」だったようです。

長男の命日に家族が集まり、そこでの家族の会話、関り合いの中でこの家族の長い歴史が分かるという展開です。
15年前、長男の純平がある少年を海で助けたために死んでしまう。死んだ長男は開業医の跡取り息子。
次男は兄と比べられて育ち、40才になっても父親に反発している良多。
純平が助けた少年は大人になった今も尚、命日にはお墓参りに来ているが、これは母とし子の強い希望、強要なのです。
長男の死、そんなに簡単に忘れられてたまるもんですかっ、という母親の思いだったのですね。その言葉を吐くとし子のトーンはガラリと変わるのです。。。

歩いてもぉ歩いてもぉ、小舟のようぉぉにぃ~♪
いしだあゆみのあの歌。流行っていた頃を知ってる方は、私と同じ世代(笑)。

「良太を連れて行った、あの女のアパートから聞こえてきたあなたの歌声・・・。」
そのレコードを買い、密かに何度も聞いてるって、ちょっと怖いデス・・・。
そんな母、妻を演じた樹木希林、空恐ろしささえ感じられる好演でした。

DVD鑑賞後、歩いても~♪歩いても~♪、私の頭の中で回ってました(笑)。

重い思い出を抱えている家族の話ですが、映画は静かに進められていくところが良かったです。

 
 
 
 
 






コメント (4)
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