和やか-散歩

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夏時間の庭

2010年02月01日 | こんな映画見ました~(洋画)
『夏時間の庭』
---L'HEURE D'ETE
 SUMMER HOURS---

2008年(フランス)

監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演: ジュリエット・ビノシュ、シャルル・ベルリング、ジェレミー・レニエ 、エディット・スコブ


急逝した母が遺した瀟洒な一軒家と貴重な美術品の数々を前に、母への想いと甘くない現実とのあいだで揺れる3人の子どもたちの姿を静かに見つめた家族ドラマ。

パリ郊外の小さな町ヴァルモンドワ。
美しい庭園が広がる一軒の邸宅。
そこは名のある画家だった大叔父が生前使っていたアトリエ。
いまは母エレーヌ(エディット・スコブ)が一人で住み、家と大叔父の膨大な美術コレクションを守っていた。
そんなエレーヌの75歳の誕生日、3人の子どもたちが久々に顔を揃える。
それぞれに独立し、忙しい日々を送る兄妹に負担にならないようにと、死後の準備を進めていたエレーヌ。
彼女は長男のフレデリック(シャルル・ベルリング)に、自分が死んだら家も美術品も売却処分してほしいと頼む。それに対しフレデリックは、売却なんてしない、子どもたちで受け継ぎ守っていくと反発するが…。
(allcinemaより)



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この邦題、綺麗ですね。
オリジナルそのままとも言えますが、最近こうした綺麗な邦題が少なくなっている様な気がしてたので、ふっと心惹かれました。

オルセー美術館20周年企画として全面協力の下に製作され話題となった映画ということで、オルセーの中でのシーンも見られ、絵画以外の美術品はすべて本物だそうです。

舞台は庭が美しい大きなお屋敷、オルセーが欲しがっているような美術品がたくさんあるようなお宅です。
屋敷の主が亡くなり子供たちが処分するのですが、相続の問題などの現実と、邸に詰められた思い出の間で、それぞれの揺れる心がお洒落に切なく描かれています。
大切なのは物が残ることではなく、思い出が大事にされること、だという事なのですね。
スケールの大きさがぜんぜん違いますが、私たちの日常にも形変わって心当たりがあるような気がします。

長年このお邸の家政婦をしてたエロイーズが、お別れの品にと言われ、ガラスの花瓶を選びます。
実はオルセー行き位の価値ある物。でも、彼女はあんまり高いものをねだっては悪いから、と花の生けてある花瓶を持ち帰るのです。
そのシーンが、とても美しいと感じました。


記事アップして知ったのですが、ジュリエット・ビノシュの恋人役はクリント・イーストウッドの息子だったんですね。
知りませんでした。

 
 
 
 






コメント (2)
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