『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』
---L'AFFAIRE FAREWELL
FAREWELL---
2009年(フランス)
監督:クリスチャン・カリオン
---L'AFFAIRE FAREWELL
FAREWELL---
2009年(フランス)
監督:クリスチャン・カリオン
出演:エミール・クストリッツァ、 ギョーム・カネ、 アレクサンドラ・マリア・ララ、 インゲボルガ・ダプコウナイテ 、ウィレム・デフォー
ソビエト連邦を崩壊させたきっかけの一つともいわれる実在のスパイ事件“フェアウェル事件”を映画化したヒューマン・サスペンス。
1981年、ブレジネフ政権下のソビエト連邦。
ソビエト連邦を崩壊させたきっかけの一つともいわれる実在のスパイ事件“フェアウェル事件”を映画化したヒューマン・サスペンス。
1981年、ブレジネフ政権下のソビエト連邦。
KGB(ソ連国家保安委員会)の幹部、グリゴリエフ大佐(エミール・クストリッツァ )は、国家の中枢に身を置くエリートとして何不自由ない生活を送りながらも、国の発展が西側諸国に大きく水を空けられていることに危機感を抱いていた。
そして現体制の打破を期して、ソ連の重要機密を西側へ提供することを決断する。
やがてフランスの家電メーカーの技師、ピエール( ギョーム・カネ)を介して、西側が決して知り得なかった機密情報を次々と手渡していくグリゴリエフ。
一方、フランスの国家機関からグリゴリエフ(コードネーム:フェアウェル)との仲介役を任されたピエールは、この危険な行為に戸惑いつつも、一切見返りを求めないグリゴリエフの清冽さに次第に心動かされていくのだが…。
(allcinemaより)
(allcinemaより)
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この映画のスパイでコードネーム「フェアウェル」を演じたのは映画監督として知られるエミール・クストリッツァです。
この監督の映画は、ジョニー・デップの「アリゾナ・ドリーム」のビデオ鑑賞だけですが、この映画もよく分からず途中で止めてしまったと記憶しています。
その「アリゾナ・ドリーム」後、ボスニア紛争が始まったとネットで知りました。
その監督が主演とは驚きですが、サラエボ出身の彼がソ連崩壊に関したスパイを演じたのも興味あるところです。
映画は、このフェアウェルというコードネームを持つグリゴリエフ大佐が西側に流した情報が、直接ソ連崩壊に繋がったという展開です。
ちょっと信じ難いナ、と思うところもあるのですが、映画としてはとても面白かったです。
グリゴリエフ大佐がソ連の行く末を心配し、愛する息子の世代には新しい世の中であってほしいと願う父親としての姿には心打たれます。
本当にピエールのような素人が情報を運んだのかしらねぇ。
それはきっと事実なのですね。 驚きデス・・・。
あ、ウィレム・デフォーが出てくるとシーンが締まりますね。