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少年と自転車

2012年11月13日 | こんな映画見ました~(洋画)
『少年と自転車』
---LE GAMIN AU VELO
  THE KID WITH A BIKE---
2011年(ベルギー/フランス/イタリア )

監督: ジャン=ピエール・ダルデンヌ/リュック・ダルデンヌ
出演:セシル・ドゥ・フランス、 トマス・ドレ 、 ジェレミー・レニエ  
 
「息子のまなざし」「ある子供」の名匠ダルデンヌ兄弟が贈る感動のヒューマン・ドラマ。
愛する父親に拒絶された現実を受け入れられず、心を閉ざしてしまう少年が、偶然出会った若い女性の献身的な愛によって壊れかけた心を回復させていくさまをリアルかつ丁寧な筆致で綴る。
主演の少年役はオーディションで選ばれた新人トマス・ドレ、共演に「ハイテンション」「ヒア アフター」のセシル・ドゥ・フランス、「ある子供」のジェレミー・レニエ。
もうすぐ12歳になる少年シリル( トマス・ドレ )。
父親( ジェレミー・レニエ)は彼を児童養護施設に預けたまま行方知れずに。
シリルは自分が捨てられたとは露とも思わず、父親を必死で捜し続ける。
そんな中、美容師のサマンサ(セシル・ドゥ・フランス)と出会う。
彼女は、なくなった大切な自転車を取り戻してくれた。
そしてシリルは、サマンサに週末だけの里親になってくれと頼み、2人で父親捜しを続ける。
やがて、ようやく父親を見つけ出し、再会を果たしたシリル。
ところが父親は喜ぶどころか、シリルをすげなく拒絶してしまう。
サマンサはシリルを心配し、それまで以上に彼の世話を焼くようになるのだが…。
(allcinemaより)

 

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ダルデンヌ兄弟の作品は初めての鑑賞でした。
心にチクリとくる描き方をする方達なのですね。
しかもこの映画は日本の孤児院の少年の話からインスパイアーされたとの事。
私はこの辛い環境に置かれた少年よりも、それを見守ったサマンサという存在に心惹かれました。
こんな大人の心を持った人が、日本にもいるのかしら。。。
このサマンサという人物の存在が日本にあったのなら、ちょっとホッとしますね。
子供が親に裏切られるということは、子供の心を殺してしまうことになる。
子供の心は柔らかくて、本来逞しく、なかなかめげないものなんですよね。
それを、徹底的に閉ざさせてしまうことの罪の深さを大人は自覚しなくちゃ・・・。

大人になり切れない親が多いと言われている今の社会です。サマンサのような大人が、多くいてくれるような社会であってほしいです。
サマンサも自分の生活に多少の息詰まりを感じていたのかな、、、とも思いました。
ラスト、とても良かったです。

 

この監督の作品、もっと見てみようかしら・・・。

 

コメント
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