---Donne-moi des ailes---
2019年(フランス/ノルウェー)
監督:ニコラ・バニエ
出演:ジャン=ポール・ルーブ、メラニー・ドゥーテ、ルイ・バスケス、フレッド・ソレル
「ベル&セバスチャン」「狩人と犬、最後の旅」のニコラ・バニエ監督が、ジャック・ペラン監督のドキュメンタリー映画「WATARIDORI」の制作にも参加した鳥類研究家で気象学者のクリスチャン・ムレクが、息子とともに実際に挑んだ超軽量飛行機でのノルウェーからフランスまでの旅を映画化。
一方、息子のトマはオンラインゲームに夢中で、電波も届かない大自然の中で過ごすことに興味はない。
しかし、ある出来事をきっかけに父親の無謀なプロジェクトに協力することとなったトマは、クリスチャンや渡り鳥たちとともに冒険の旅をスタートさせる。
脚本にもムレク本人が参加している。(映画.comより)


お家鑑賞(Amazonプライム)。
まずその風景のシーンの美しさに感動!!
話の展開は予告などでチェックしてて、観賞しようか迷っていましたが事実のお話ということで見ました。
思っていたよりずっと良かったです。
映像がとても綺麗で、なにより人が自分たちの生活のために自然を犯していくという事実がシンプルに伝わってきました。
映画の中で「ニルスの不思議な旅みたい~」なんて子供たちが騒ぐシーンがありましたが、そのアニメ、子供が小さい頃見てたのを思いだしました。
息子のトマがガンの群れのちょっと変わり者をアッカって名付けてましたが、「ニルスの不思議な旅」に登場するガンのアッカ隊長から来てたんですね。
映画の中で、無謀な旅が次第にネットで評判になっていく様は今風~って心躍りました。
公式サイトから、この映画のモデルとなり、脚本も手掛けたクリスチャン・ムレクについてここに記載させて頂きます。
「バードマン」クリスチャン・ムレクの挑戦クリスチャン・ムレク
この物語は、クリスチャン・ムレクが20年ほど前に初めてカオジロガンと共に渡りに取り組んだ実話に基づく。その頃、ヨーロッパ南東部での乱獲が原因となり、それ以前からの伝統的な渡り先であったラップランドから渡り鳥たちは姿を消してしまっていた。そんな時にクリスチャンが思いついたのは、人間のもとで保護されている若い鳥を訓練し、かつて彼らが繁殖していた土地のことを人間の手で教え込んで、保護される土地へ渡らせることができないか、という突拍子もないアイデア。それが本作のモデルになったプロジェクトである<人間が渡り鳥に“渡り”を教える>という無謀な挑戦のきっかけだ。「自然に情熱を傾けているなかでも、とりわけ鳥に熱心なのはそれが自由の象徴だからだ。彼らは国境を知らない。空から見たときに彼らの眼下を流れていくどんな景色も、ずっと夢見てきたものなんだ」とクリスチャンは語る。