くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

虚空蔵山

2016年03月27日 23時34分04秒 | 奈良学

奈良市の南部、天理市寄りの、山の辺北道の中ほどの小高い山、虚空蔵山の山腹にある寺院で
高野山真言宗の寺院 弘仁寺。

一度寄ってみたいと付近の道を通って道標を見かける度に思っていたのが、やっと叶いました。

嵯峨天皇が建立された(815年創建)という物語と弘法大師が霊山として開基した(807年創建)
という物語の2説があるそうですが、戦国時代(1572年)には、松永久秀の兵火により伽藍の
大部分が焼失してしまいましたが、江戸時代(1629年)に 宗全によって再興され現在にまで
至っているそうです。

寂びれた場所なので入山料も200円とお安い。 (^_^;)
この本堂に掲げられている額が

       

本尊である虚空蔵菩薩が 智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰され
ていた影響なのか? 江戸時代の日本で、額や絵馬に数学の問題や解法を記して、 神社や
仏閣に奉納された額である 算額 というものもありました。

十三歳の厄を払い、知恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に お参りをする行事に
十三参りという風習がありますが、ここもそんなお寺です。
丁度そんなお参り風景に出合いました。

本堂の東側には明星堂

本堂と明星堂の真正面(南側)には寺務所と庫裏

奥に山桜が咲き始めていて、清閑な落ち着いたお寺でした。