リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ラストレッスン

2005年06月15日 19時34分36秒 | 日記
6月も後半に入りつつあるとなんとなくもう夏休みって雰囲気がしてきます。ホピーのレッスンは今日が最後です。一昨年の10月からほぼ毎週レッスンをしてくれました。最初はそんな頻度でレッスンをしてくれるとは思っていなかったので、びっくりしたものでした。有名な先生でも客員で外国から来ている先生は、せいぜい月1,2回くらいらしいですから、私の場合はすごく恵まれていたと思います。
さて、記念すべき?ラストレッスンの曲はやっぱりフレンチです。ここ最近レッスンはフレンチですが、やっぱりフレンチをしっかりやらないとヴァイスやバッハが見えてこないもんです。
レッスンを受けた曲は、ドゥビューのシャコンヌです。ウィーンにある写本の一番最後の曲ですが、スタイル的にはフレンチというよりドイツ色の濃いジャーマン・フレンチって感じです。でもホピーのレッスンをうけているうちに、見る見るフレンチ・デカダンの薫り漂う曲に変身していったのには自分でも驚きました。彼はこの曲ははじめて見たそうですが、やはり洞察力はすごいですねぇ。
来週の始めでホピーの今年のクラスは終了しますが、締めのクラッセンで「ミニ・リサイタル」をさせてもらうことになりました。実は同じ日に、声楽発表コンサートでダウランドの伴奏をしなければならないんでちょっと大変ですが、まぁ、ダウランドは適当に・・・(ナイショ)いえ、もちろん気合い入れて弾きますけどね。「ミニ・リサイタル」ではゴーティエ、ガロー、ムートン、ドゥビュー、ヴァイス、バッハの作品を弾こうかなと思っています。