リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

難病

2005年07月22日 10時11分49秒 | 日々のこと
昨日と一昨日は東京にいました。実は20歳になる息子が潰瘍性大腸炎という病気で東京の病院に入院していまして、その見舞いに行っていました。潰瘍性大腸炎というのは最近若い人によく見られる病気で、今のところ完治させる方法がないそうです。(いわゆる難病指定されている病気です)
私の息子は生まれてこの方病気らしい病気はしたことがなく、6月までは元気に東京でラッパーの修行にいそしんでいました。(何の因果かリュート弾きの息子がラッパーです(笑))
それがちょうど私がスイスから帰国しようとしていたころあたりから血便が出始めたらしく、それでも放っておいたらなおるだろうと本人は思っていたようです。でも一向によくならず、病院に行くことにしたというメイルを帰国途中のシンガポールで読みました。でも、その時は潰瘍性大腸炎という病気のことは全然知らず、ちょっとお腹をこわした程度だろうと思っていましたが、一応東京病院まで行ってやることにしました。それが帰国の翌日の8日のことです。
病院では検査をするとのことだったので、検査が終わったら、久しぶりなので消化のいいうどんでも一緒に食べようかななんて思っていました。でもそれは実はとんでもない見当違いでした。担当の先生から病名を告げられ、即入院と言われたときは思わず声をあげてしまいました。
8日に入院以来家族で交替で東京まで行っています。私は昨日で帰国以来東京滞在5日目です。治療は対症療法しかないらしく、しばらくは薬の反応は全くなく心配しましたが、ここ2、3日は少し反応があるようで少しほっとしています。
でも8日以来何も食べず点滴だけの息子の頬はげっそりとこけ、毎日数回から10回近く襲ってくる下痢と下血に耐えています。健康な人がお腹をこわしたときの下痢と異なり、1回の下血を伴う下痢は30分から1時間を要するのです。
私がスイスにいる間は一切親に心配をかけなかったのですから、親孝行な息子ではあります。入院は8月一杯は必至で、しばらくは週に1,2回東京に行くという生活が続きそうです。