リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ガット弦の話題(3)

2006年03月25日 12時55分00秒 | 音楽系
順番に4コースを張り、次に5コースっと。あれ?もう一本はどこに?どれだけ探しても5コース用のD1079が一本足りません。インヴォイスには二本になっているので、K社のオヤジが入れ忘れたんですね。ドイツ人にしては珍しい。これがイタリアのA社なら、「ま、しゃーないか」になるんですけどね。

ということで一旦はずした5コース用ナイルガットをまたかけます。次は6コースオクターブ、そして6コースのバス弦・・・ありゃりゃ、全然長さが足りないじゃん!!
長さが私のバロックの弦長を遙かに下回る60cmちょいしかありません。これは困ったと思って、カタログをよく見てみると私が頼んだのは、VD0***というタイプでこれは長さが70cmなんですね。ちゃんと表の上に書いてありました。でも実際は70cmないじゃんと文句言っても、私の楽器はまだもう少し長いのでどっちみちだめですね。
6コースのバス用にガット弦を頼んでおきましたので、とりあえずそれを張ってみましたが、弦が太すぎてあまり振動の状態はいいとは言えません。でもオクターブと一緒に弾くとなんとかいけるかなって感じです。

7コース以下は今回はバス弦が短いのを頼んでしまった(^_^;)ので今回はそのままです。結局、ガット弦にしてあるのは、1~4コース、6コースです。それからK社には十分な長さがあるVD5***を8本とあと細いのを少し追加注文しておきました。VD5***はVD0***より1.6倍くらいお値段が高い。やはりガット弦は貧乏人が手を出すものはないですねぇ。
(また続く)