リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

PSE

2006年03月11日 15時50分54秒 | 日々のこと
PSEってご存じですか。
なんか近々、PSEの印がついていない電気製品は販売できなくなるそうな。電気用品安全法とかいうらしいです。

何でも5年前に法律が出来て、その間周知期間を経て、今年の春から施行されるということですが、そんなん知らんかったー、って感じです。さっそく冷蔵庫を見てみましたらなるほどちゃんとPSEの印がありました。

リュートは電気を使わないからいいんですが、私のスタジオにあるシンセサイザモジュールなんかは古いので、中古品として売ることができなくなるんですね。(売るつもりはありませんが(笑))オーディオアンプもそうですね。個人売買に関してはいいそうですが、ヴィンテージシンセとか中古のいいアンプを買う人は困るでしょうね。

特にシンセなんかは楽器ですから、新しいものがいいというわけではありません。味を求めてとか音楽表現上必要だからということで、昔のシンセを使うこともあるわけですよね。なんか電気用品ということで一斉に網をかけられては困るような。

でも何でこんな法律ができたんでしょうね。電気機器が原因の火事が多かったけど、実態はかくしてこっそり法律を変えて役所としての責任を逃れるって感じかな?(笑)それならそうとはっきり言えばいいのにねぇ。それにパソコンやプリンタ、ファックスは対象外のようです。これもよーわかりません。

最近のパソコンなんか大きな電源(500Wとか)を積んでいるし、私が最近買ったカラーレーザーなんかピーク時は1000W近くになるんですよね。なんでそんな大容量の電気を使う機器が対象外になるのか、なんか訳がわからん法律です。IT業界からの強い反発の結果?

日本の役所の決めごとによくある、最初はそれなりの理念があったんですが、いろんな業界からの圧力でだんだん矛盾や不公平、疑問点が出てくるというパターンじゃないでしょうか。構造改革だなんて言っているのに相変わらず困ったもんです。