リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

桑名で売り込み(3)

2006年03月18日 10時02分38秒 | ローカルネタ
六華園に出かけまして、園長さんに会っていろいろお話をしました。
結論からいうと、可能性はないことはないものの、大変厳しいようです。今年の4月と10月に行われるコンサートも、演奏中はホールに入る人をシャットアウトするのではなく出入り自由にするらしいです。無料のコンサートで、人が出たり入ったりでなんとなく落ち着かない感じが予想されます。うーむ、それではコンサートとしてはちょっとキビシイ・・・

人の出入りを制限すると、2階にある展示室に行きたい人がいけなくなるのでだめだそうです。コンサートの間の1時間くらい制限してもそんなに問題はないと思うんですが、それをすると見学者の見る権利を奪うということで市議会で問題になる由。うーーむ。(-_-)

※コンサート会場にできたらいいなと思っているのは洋館一階の「ホール」です。

東海三県はおろか日本中を見てもこんなこぢんまりしたいい空間はそう多くはないと思うんですけど、そのあたりは関係の皆さんどのくらい承知されてるのかな?そうそう、バーゼル市内だってそんなにありませんよ。ま、ちょっと「和」が入っていて、ちんまりとはしていますが、周りのたたずまいも入れて、世界に誇ることができるこの空間でいいコンサートをすればいいのにとつくづく思います。

こういうのって、鶴の一声とか外圧でぱっと変わることがよくあるんですよね。テレビにも出てよく知られている演奏家が実は桑名市出身で、彼(彼女)が「六華園で企画コンサートシリーズをやったらいいね。世界に誇れる施設だから」と言ったので一気に企画コンサートシリーズが実現の運びになるパターンとか、市長にコネを使って鶴の一声を出してもらった(笑)とか。でも私のような力のない人間ではなんともならん非現実的な話ではあります。愛知県の扶桑町や春日井市なんかは、一流志向じゃなくて地道に文化活動を育てていくという発想があると思うんですが、桑名にもそういう発想を持ってほしいですね。

実は園長さんもそのあたりはよく理解されているようでしたが、とりあえずこちらの企画をまとめて、年度が替わった4月以降にもう一度来ていただくといいとのお言葉をありがたく頂戴して、六華園をあとにしました。

チェロの方が六華園でコンサートをしたというのを小耳にはさんだり、あるいは今年ヴァイオリンのコンサートが企画されているということで、ついに市も価値あるものを活用していくようになったかと思い、売り込みをかけてみましたが、実態は以前とあまり変わってなかったです。ふー、桑名って難易度が高い。でも小さな風穴でも開けてみたいような・・・(笑)