リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ガット弦の話題(4)

2006年03月26日 12時42分22秒 | 音楽系

翌日ある程度弦が落ち着いたところで3時間くらい弾いてみました。1コースは少しパワーが足りない感じもしますが、振動不良がない弦ならこのゲージ(0.36)でいけるかも。1,2コースの張力は3キロを少し切るくらいですが、前のままのバス弦とバランスはまずまず。音のキレ(というか活舌みたいな)はガットの方がいいですが、4倍以上もお金がかかっているんですよね。それを考えるとやっぱり合成樹脂弦で十分かって感じです。弾き終わって、2コースの5フレットあたりを見ると、早速(笑)細いケバが。どう見ても2週間は無理ですね。

バスの巻き弦を追加注文してありますので、バス弦がオールガットになるとまた味わいが変わると思います。実はバスのオクターブは試したことがあって、これは音色的にはすごく深みがありよかったです。ただその時は相方の巻き弦がナイロン芯で、温度に対する感受性が違いすぎるので実用にならず、使うのを断念しました。

追加弦が届くのは多分今月末か4月にかかる頃ですけど、4月にはまた人前で弾かなければならず、この実験ができるかどうか微妙なところです。この話題はちょっとコア過ぎてよーわからんという方も多いと思いますので、今回はこのくらいで。弦が到着するまでの1,2コースのへたり具合も随時レポートしたいと思います。