リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

月刊アスキー

2006年07月25日 18時04分20秒 | 日々のこと
月刊アスキーが廃刊になるらしく、最終号が出ているというので、本屋に買いに行きました。もっとも出版業界では、「廃刊」ということばを使わず「休刊」ということばを使うようですけど。

アスキーも少し休んで、リニューアル(なんかビジネス誌になるらしい)してまた再スタートという形をとっているんですけど、まぁ、実質的に月刊アスキーはなくなるんですよね。なんか寂しい感じがしますねぇ。

うちの書棚を探したら、1980年もののアスキーがありました。26年前ですけど、コンピュータの世界は変化が激しいので150年くらい前の雑誌って感じです。(笑)月刊アスキーは、情報量が多く、書き方もすごくきちんとしていたので大好きでした。でも最近は本がやせ細って往年の姿が消えていただけに、ひょっとして廃刊か、と思っていたところです。

雑誌が廃刊になっていくときは、宣伝が減り、本が薄くなり、記事も荒れて、イラストもなんか汚らしい感じになっていくことが多いみたいです。昔若者によく売れていた平凡パンチなんかもそうですね。何度も何度もリニューアルして、そのたびに誌面が汚くなり、ついに廃刊・・・

3年くらい前のアスキーは、薄くなってはいたものの、記事はバラエティに富んでいてすごく情報量の多い雑誌でした。でも2、3ヶ月前のものはさらにページが減り、その分紙は少し厚めにして値段だけは変わらない、記事はつまらんものになりさがっていたんですよね。ページ数で比べると、300円の週刊アスキーよりも少なかったです。

月刊やバイマンスリーのコンピュータ雑誌はどんどん消えていきます。アサヒパソコン、PC USERなど長く続いていた雑誌も相次いで廃刊、ついにアスキーも。これも世の流れなんでしょうねぇ。もうパソコン雑誌は日経が出しているWin PCと週刊アスキーだけで十分!おっと、DOSV magazineもまだ健在ですねぇ。マック系はもともと種類が少なくて増えもせず、まだ存続しているようです。

で、手に取った最終号の月刊アスキー、結局買いませんでした。老舗の雑誌ですから、最後を飾る記事が充実していると思っていたんですが、なんか安易な記事がめだち買う意欲をそそりませんでした。ま、だから売れなくなったのかもね。本屋には2冊ありましたが、立ち読みもされたあともあまりなく、きれいな状態だったのが哀れさを誘いました。

あまり地方では売ってないみたいですが、月刊アスキーが出始めたころ、アスキーよりさらにマニアックなI/O(アイオー)はまだありますよ。秋葉原の本屋さんで見てびっくりしたんですが、ひところ以前の半分サイズのちっこい雑誌になっていて、もうとっくにつぶれたのかと思っていました。サイズも元の大きさに戻って健在でした。中身は相変わらずマニアックな内容。こういうのって編集者の意地を見るようで嬉しいですね。