リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

私とギター

2019年09月07日 20時23分31秒 | 音楽系
私は若い頃ギターを少しやっていましたが、今でもプロ、アマともギターの方とのお付き合いがあります。

ギターを初めて練習したのが14歳の頃、人前で弾くのを止めてリュート専門になったのが23歳のときですので、9年間、大学入試の頃は1年以上ギターを絶っていましたので、実質8年くらいが私がギターを弾いていた期間です。途中でリュートを始めたので、ギターだけを弾いていたのは4年くらいです。その割には多くの方と知り合うことができました。ただずっとギターからは離れていたので、だんだん疎遠になり80年代中頃にはほとんどお付き合いをすることはなくなっていました。

でもせっかくお付き合いいただいていたのだからということで、2000年前後からは少しずつお付き合いを再開していきました。でも若い頃お付き合い頂いていた方は、もう高齢で鬼籍に入られたり、病気がちという方も増えてきました。今ではギター界の人は、ここ20年くらいにお近づきになった方の方が多いかも知れません。

若い頃お付き合いをいただいた方はもちろん私のギター演奏をご存じなんですけど、リュートを弾き始めていたこともご存じです。たまにお目にかかると、

「おー、まだリュートをやってますか?リュートはやっぱり、あれなんてったっけ?そうそうゲルビッヒだったかな、あれは最高だね」

なんておっしゃる。ゲルビッヒがリアルタイムで出てくるなんてなんか歴史の生き証人みたいな。(笑)

最近お近づきになったギターを弾く方は、私がギターをチョコチョコ弾いていると、

「あれー、中川センセ、ギター弾かれるんですね。意外にお上手なんですね」

なんておっしゃるので、

「ええ、ありがとうございます。まぁ若い頃少しやってましたもので」

なんて答えときます。

その若い頃少しやっていたギター演奏ですが、最近70年代に録音した3.5インチオープンリールテープをデジタルデータ化しましたので、50年くらい前の私の演奏を聴くことができます。とりあえず比較的マシは演奏をしているウォーシンガム(ダウランド)とプレリュードBWV999(バッハ)のリンクを作りました。

録音はいずれも1970年夏です。大阪万博やってた頃ですね。ウォーシンガムの方はある意味とても貴重は録音で、0:44''あたりでSLの汽笛を聞くことができます。当時我が家は家を新築するというので、仮住まいでした。その家がちょうど関西線の沿線で、当時はまだ関西線はSLが走っていた時代です。(ディーゼルも走っていましたが)

ウォーシンガム

プレリュードBWV999