名古屋市美術館で開催中のカラヴァッジョ展に行ってきました。お目当ては、なんといっても「リュートを弾く若者」です。会場は比較的空いていて、じっくりとその絵を眺めることができました。

実は、先月のバロック音楽の旅13講座でこの絵をとりあげまして、受講生の皆さんにぜひ実物をご覧になってくださいと宣伝しておきましたので、何人かの方はきっと来ていらっしゃることだと思います。
目を凝らして見ていますと、あることに気づきました。講座で、「ヴァイオリンの弦も切れていますよ」なんて説明していたのですが、これは私の見間違いで、実物の画を見ると4本全部揃っていました。(笑)次回の講座で訂正とお詫びをしないといけません。
この展覧会の同作品は、解説に「ロンドンの個人コレクション」とありました。バロック音楽講座でもそれをパワポで映して解説しました。実はこのカラヴァッジョの「リュートを弾く若者」はなんと3枚ありまして、ひとつはこの展覧会のもの、これは最近出て来た物だそうです、あと2つはサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館とニューヨークのメトロポリタン美術館にあります。エルミタージュのものとメトロポリタンのものはテーマは同じですが、小道具がいろいろ異なっています。リュートが7コースと6コースと異なっていたり、リコーダーが置いてあったりなかったり、置いてある楽譜の曲も異なっていたり、背景も少し異なっています。
でも展示されているものとエルミタージュのものはクリソツです。これってひょっとしてどっちかが贋作?まぁシロウトには分かりませんので、専門家の議論に任せましょう。でも今のところそんな贋作議論もなさそうなので、どっちも本物ということなのでしょう。
私としてはテープルの上に開かれている楽譜の曲名に興味がありましたので、展覧会では目をじっくりと見てきました。ネットにちらばっている解像度の低い画では曲名や音符がはっきりしません。さすが超解像度の実物です。曲名というか歌詞の一部ははっきりとでていました。曲は楽譜見開きで3曲書かれていますが、1曲目の歌詞はヴァイオリンの弓で隠れているので、よくわかりません。イタリア語に堪能な方なら推測がつくかも知れませんが。2曲目は曲の始めが全部隠れているのでこれもわかりません。3曲目だけは歌詞の冒頭が出ています。「Voi sapete chi...」って書いてありました。sapeteはsepeteとかsopeteのように見えましたが、多分sapere(英語のknow)のsapeteでしょう。これをしっかりと頭に入れて、帰宅してから調べることにしました。
(づづく)

実は、先月のバロック音楽の旅13講座でこの絵をとりあげまして、受講生の皆さんにぜひ実物をご覧になってくださいと宣伝しておきましたので、何人かの方はきっと来ていらっしゃることだと思います。
目を凝らして見ていますと、あることに気づきました。講座で、「ヴァイオリンの弦も切れていますよ」なんて説明していたのですが、これは私の見間違いで、実物の画を見ると4本全部揃っていました。(笑)次回の講座で訂正とお詫びをしないといけません。
この展覧会の同作品は、解説に「ロンドンの個人コレクション」とありました。バロック音楽講座でもそれをパワポで映して解説しました。実はこのカラヴァッジョの「リュートを弾く若者」はなんと3枚ありまして、ひとつはこの展覧会のもの、これは最近出て来た物だそうです、あと2つはサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館とニューヨークのメトロポリタン美術館にあります。エルミタージュのものとメトロポリタンのものはテーマは同じですが、小道具がいろいろ異なっています。リュートが7コースと6コースと異なっていたり、リコーダーが置いてあったりなかったり、置いてある楽譜の曲も異なっていたり、背景も少し異なっています。
でも展示されているものとエルミタージュのものはクリソツです。これってひょっとしてどっちかが贋作?まぁシロウトには分かりませんので、専門家の議論に任せましょう。でも今のところそんな贋作議論もなさそうなので、どっちも本物ということなのでしょう。
私としてはテープルの上に開かれている楽譜の曲名に興味がありましたので、展覧会では目をじっくりと見てきました。ネットにちらばっている解像度の低い画では曲名や音符がはっきりしません。さすが超解像度の実物です。曲名というか歌詞の一部ははっきりとでていました。曲は楽譜見開きで3曲書かれていますが、1曲目の歌詞はヴァイオリンの弓で隠れているので、よくわかりません。イタリア語に堪能な方なら推測がつくかも知れませんが。2曲目は曲の始めが全部隠れているのでこれもわかりません。3曲目だけは歌詞の冒頭が出ています。「Voi sapete chi...」って書いてありました。sapeteはsepeteとかsopeteのように見えましたが、多分sapere(英語のknow)のsapeteでしょう。これをしっかりと頭に入れて、帰宅してから調べることにしました。
(づづく)