2017年版ではかなり無理をしてオリジナルの通りのバスが弾けるようにしていましたが、今回の版(実際には何度も改訂をしていまして、今回でVer.4です)では極端に無理な運指は避けました。というかオリジナル通りポジションを決めて何度か練習してもどうしても失敗の率が高い部分が出て来ました。そういう箇所は思い切ってバスをオクターブ下げて左手を楽にさせてあげました。
あとフーガで何度も出てくるタイで音を伸ばして繋留→解決する部分はもちろんきちんと音を保持することに徹しましたが、2カ所だけ指が裂けるくらい開く必要があるところが出て来ましたがその部分に関してはある特殊な方法で困難を回避しました。どうやったかは禁断のわざなのでヒミツです。(笑)こういった箇所は1,2回演奏するだけなら問題はないのですが、練習で何度も弾いていると指を痛める原因になります。私の左手は指が届く限りはまず押弦ができないことはないので、ついつい無理をしがちなのです。
何度も改訂を重ねた編曲で、結局少しゆるい感じで落ち着きましたが、それでもとても大変な曲であることには変わりありません。やはり鍵盤のテクスチャはリュートには合いません。この編曲改訂の合間にBWV1002(無伴奏ヴァイオリンパルティータ1番)のサラバンドとテンポ・ディ・ボレア(それぞれドゥブル付き)もアーチリュートに編曲してみました。この2曲はバーゼルにいた頃にバロック・リュートにイ短調で編曲し、向こうでも何回か弾きましたし、何年か前のリサイタルでも演奏しました。
アーチリュートではハ短調で編曲しましたが、これがまたよく楽器の響きに合います。結果的に以前のバロック・リュートの編曲とは異なるバスをつけましたが、比べてみると10数年前とは考え方が少し異なってきたことがわかり我ながら興味深かったです。こっちの編曲はシベリウスを使って行ったということもありますが一晩で完成、演奏自体も翌日は大体通るようになりました。997とはえらい違いです。やはり、5度調弦の弦楽器のものとはいえ、同じ弦楽器のためのテクスチュアということで親和性が高いんでしょうね。バッハと言えどこのくらいでなくてはやってられません。でも997はチャレンジングなので止められませんが。(笑)
さて、編曲した997(プレリュードとフーガ)と1002(サラバンドとテンポ・ディ・ボレア)は今年から来年にかけて桑名、名古屋、金沢、東京で演奏する予定です。
あとフーガで何度も出てくるタイで音を伸ばして繋留→解決する部分はもちろんきちんと音を保持することに徹しましたが、2カ所だけ指が裂けるくらい開く必要があるところが出て来ましたがその部分に関してはある特殊な方法で困難を回避しました。どうやったかは禁断のわざなのでヒミツです。(笑)こういった箇所は1,2回演奏するだけなら問題はないのですが、練習で何度も弾いていると指を痛める原因になります。私の左手は指が届く限りはまず押弦ができないことはないので、ついつい無理をしがちなのです。
何度も改訂を重ねた編曲で、結局少しゆるい感じで落ち着きましたが、それでもとても大変な曲であることには変わりありません。やはり鍵盤のテクスチャはリュートには合いません。この編曲改訂の合間にBWV1002(無伴奏ヴァイオリンパルティータ1番)のサラバンドとテンポ・ディ・ボレア(それぞれドゥブル付き)もアーチリュートに編曲してみました。この2曲はバーゼルにいた頃にバロック・リュートにイ短調で編曲し、向こうでも何回か弾きましたし、何年か前のリサイタルでも演奏しました。
アーチリュートではハ短調で編曲しましたが、これがまたよく楽器の響きに合います。結果的に以前のバロック・リュートの編曲とは異なるバスをつけましたが、比べてみると10数年前とは考え方が少し異なってきたことがわかり我ながら興味深かったです。こっちの編曲はシベリウスを使って行ったということもありますが一晩で完成、演奏自体も翌日は大体通るようになりました。997とはえらい違いです。やはり、5度調弦の弦楽器のものとはいえ、同じ弦楽器のためのテクスチュアということで親和性が高いんでしょうね。バッハと言えどこのくらいでなくてはやってられません。でも997はチャレンジングなので止められませんが。(笑)
さて、編曲した997(プレリュードとフーガ)と1002(サラバンドとテンポ・ディ・ボレア)は今年から来年にかけて桑名、名古屋、金沢、東京で演奏する予定です。