リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

専属アレンジャー

2023年04月06日 16時09分11秒 | 音楽系
私は現在2つのアンサンブルのアレンジを定期的にさせて頂いております。2つ合わせて年間数曲くらいですが。

ひとつは四日市の女性ギターアンサンブルです。こちらは平均年齢多分70歳に近いのではないかと思われますが、皆さんお元気で頑張っておられます。でも寄る年波には勝てないみたいで、まぁコロナ禍もあったんでしょうが、昨年はちょっと活動が滞ってしまいました。昨年の年始めにアレンジしたモーツアルトのポップス風アレンジ曲はまだ練習が始まったばかりだと聞いています。早く聴いて見たいものですね。

もうひとつはアメリカにいる孫が通っているチェロ教室のアンサンブル。こちらはずっと若いです。5,6歳から一番上でも高校生くらいです。今五月の発表会に向けて、拙アレンジの「トトロ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」を練習しているそうです。両曲のアレンジともアップテンポでハデに響くように書きましたので、上手に仕上がったらとてもカッコいい感じになると思います。

孫が住んでいるところはカリフォルニア州の田舎で、ロサンゼルスから100kmくらい東に入ったところです。そんな田舎に何十人(100人を超えているかも)もチェロを習っている子供がいると知ったのは驚きでした。アメリカは日本みたいに老齢化が進んでいないみたいで、私が子供の頃のように、周りに沢山子供がいるようです。(ただしあっちの周りというのはかなり広域ではありますが)そしてチェロ教室も他にあり更にヴァイオリンやピアノの教室にも沢山生徒さんがいるみたいです。

チェロ教室からのアレンジ依頼曲で日本のアンサンブルと決定的に違うのは賛美歌のアレンジ依頼がときどきあることです。キリスト教が文化の根底にしっかりと根付いていて、発表の場所も教会の立派なお堂で行うということも多いようです。日本のアマチュアアンサンブルの場合は、日本文化の根底につながってはいないので消滅してしまう可能性もありますが、あっちはしっかりと根を下ろしている感じなのでちょっとやそっとで衰退することはなさそうです。若年人口が多いことがそのことをさらに下支えしています。

賛美歌How great thou art