リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ヴァイスのソナタ25番、51番、95番(8)

2024年04月18日 14時39分18秒 | 音楽系

某愛好家会は違法コピー音源、違法コピー楽譜頒布会、さらには悪質楽器販売会になっていてまことに不適切でした。今はその会がどういう活動をしているのか知りませんが、さすがに今の時代、ちゃんとしているのでしょうか。

大英図書館でヴァイスのMS-30387(いわゆるロンドン写本)は無料公開されているし、セズネ写本も所蔵図書館から無料で入手できます。あるいはTREE EDITIONも創業者の遺志で無料公開されています。しかしそれらは真摯な研究者、演奏者、愛好家のためのものであり、駄々草に弾きちらかす人たちのために無料公開しているのではありません。

そうそうこんな経験がありました。「中川さん、リュートの楽譜が手に入ったからコピーを差し上げますよ」と言われて頂いた楽譜がなんと私が出版した「ドレスデン手稿本によるヴァイス・リュート曲集(加筆修正版)」の1ページだったのです。どうしてそれが分かったのかというとまず、まずどっかで見たことのあるシミの消し方(笑)でした。それに加筆修正した箇所が私のと同じ、それとページの数字がタイプライターの印字で私の本と同じページだったからです。そう、初版はまだタイプライターが使われていた頃に作り始めたのでした。しかしどういう経路で私のところにまわってきたんでしょう?