(NHK出版刊。)
俳句で「お接待」というと、巡礼の人に遍路道の民家が無償で茶をふるまうことで、秋の季語である。四国八十八か所の遍路道では今でも行われている。
縁もゆかりもないお遍路さんを「お接待」することは、見返りを求めない仏教の布施の一種である。あえて見返りがあるとすれば「極楽成仏」であろう。
ここに日本の「おもてなし」文化の原型を見ることができ、茶の湯の「もてなし」もここから派生したものと思われる。
「接待」とは元来、仏事だったのである。
俳句で「お接待」というと、巡礼の人に遍路道の民家が無償で茶をふるまうことで、秋の季語である。四国八十八か所の遍路道では今でも行われている。
縁もゆかりもないお遍路さんを「お接待」することは、見返りを求めない仏教の布施の一種である。あえて見返りがあるとすれば「極楽成仏」であろう。
ここに日本の「おもてなし」文化の原型を見ることができ、茶の湯の「もてなし」もここから派生したものと思われる。
「接待」とは元来、仏事だったのである。