院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

意味が分からぬ昔の絵本

2014-04-21 04:52:10 | 読書
(アジェット婦人画報社刊。)

 うまれたてぼうの
 もっちん

 上の記事の意味がお分かりになるだろうか?写真の絵本とは別だが、私が幼稚園のころの月刊の絵本に、上の文章が書いてあった。

 分からないので親に訊いた。多分「生まれたて坊のもっちん」で「搗き立ての餅のことだろう」とのことだった。だが、現在まで餅を「もっちん」というケースに出会ったことがない。

 おはたをたてて
 くるまにのって
 はつにのにもつは
 いいことね

 という記事もあったことは、いつぞや書いた。「お旗を立てて車に乗って初荷の荷物はいいことね」ということなのだろう。初荷を積んだトラックの絵が描いてあったから。むかし、初荷はお祝いの旗をいくつも付けて運んだ。

 最後の「いいことね」が意味が分からない。「初荷の荷物」も同語反復だ。

 今の絵本はそんなことはないが、むかしの絵本には作家の独りよがりの文章が書いてあった。子どもはもちろん大人が読んでも意味が分からないフレーズが、幼児用絵本に書かれた一時期があったのだ。