子供達(小6、中2)は、やはり面白い実験が好きである。
前回、サークル員が製作して来た「高圧放電回路」に興味を持ち、回路図を書いてもらったもので作って来た。
使用したのは、使い捨てカメラのストロボ電圧発生部と「ロッククロフト-ウォルトン回路」と呼ばれるコンデンサとダイオード多段による高電圧発生装置である。
最初、配線間違い等が有ったが、写真の様に1cm以上放電出来た。
ストロボは1.5Vだが、弱いので3Vで実験している。消費電流は約300mAだった。
テーマの「デジタル直流電圧/電流計」は2名の方が配線完了したが、試験用の可変電圧/電流治具で確認すると、表示値がおかしいので、持ち帰りトラブルシュートとなった。
「スイッチング可変定電圧電源」も、2名の方が配線完了したが、動作させると60V以上の電圧が出て、平滑用の耐圧35Vのコンデンサがパンク、またショットキーダイオードの耐圧が40Vなので、ショートモードで壊れた。
どうやら、当方の回路ミスがある様なので、これも持ち帰り検証となった。
サークル終了後、一人から「ブリッジ整流回路」「シリーズレギュレータ回路」の動作原理について知りたいとのことだったので、1時間ほど、説明を行った。
本人は現在、職業訓練校(2年間らしい)で、定電圧電源の製作をしているが、どうしても動作しなくて、最後の一人になってしまって、先日の「おもちゃ病院」が暇だったので、持って来て、午前中、トラブルシュート対応した。
こういうことが有り、電気の予備知識も全く無かったので、困っていたところに当サークルの紹介チラシを見つけ入会したのが動機だそうだ。
原因は基準電圧用のツェナーダイオードと直列に入れているLEDの極性が逆だったので、電流が流れず出力電圧がMAX電圧になりっぱなしだったものです。何故、LEDをシリーズに入れているのか疑問だが。