以前、外注先に伺ったとき、電子工作の話をしてたら、こういうのが出来ないかと相談が有った。
ねじの転造機で、何本製造したかカウント出来ないかというものだ。
フットスイッチを押すと機械が動作してねじを製造するというもので、このフットスイッチの信号でカウントしようと、まずはインターフェース?を事前に調査した。
テスターをフットスイッチの両端に接続してみる。
スイッチを押さない状態でONになっており、押すとOFFになると共に、両端に交流電圧10V程度が検出される。オシロで見ても交流電圧に間違い無い。AC200Vでは、安全上問題なので低電圧にしてリレー駆動しているかと思われる。
市販の専用カウンターを使っても構わないということだったが、取り敢えず動作するか回路を作り、カウンターには100円歩数計を使うことにした。ON時に交流電圧が検出されるので、これをブリッジダイオードで整流後平滑し、フォトカプラの1次側をに加える。歩数計を分解してみると、可動接点側が電池+に接続されて、これがスプリング状の固定接点に接触することでカウントする様になっている。
歩数計の電圧はLR44の1.5Vで動作しているので、ACアダプターからの+12Vを赤色LEDの定電圧動作を利用して+1.7V程度に落とし、フォトカプラがONになった時に、この電圧がカウンターの接点に掛かる様にする。
フットスイッチ代わりのプッシュスイッチを押すと、ちゃんとカウントした。約2秒以上の間隔が開けばカウントする。実機もねじ1本製造に10秒以上要するので、問題は無い。話は前後するが、機械側の擬似回路として交流電圧が必要なので、トランス式ACアダプタを分解し、トランス2次側にケーブルを接続して取り出す。負荷としては12Vの麦球を使用。