トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

アナログ地上波終了で、お化けFM局が出現?

2011-10-16 23:16:00 | うんちく・小ネタ

ようやく時間が出来たので8月に落札(本体3100円)したMEGURO MSG-211G-1 STEREO SIGNAL GENERATORの確認を行った。
Img_0051_r Img_0056_r この測定器(下側)だけでは、音声帯域のステレオ信号を発生するだけなので、この出力をFM/AMシグナルジェネレータ(外部入力ではステレオの対応が無い)(上側)の外部信号入力に接続し、送信周波数を合わせると高周波(電波)としてステレオ放送が出るというものなので、そう言う構成で実験して見る。
取扱い説明書は無いが、ボタンの名称を見れば、大体判るので、適当に押して見る。
内部固定信号周波数は出るので、MSG-211G-1の外部入力に切り換えて音源を接続して見る。
音源には、先日修理したSONY製テープデッキTC-K555ESAを使い、先輩おもちゃドクターに編集して送ってもらった素晴らしい音の音楽テープを入れて再生。
LINE-OUTでは出力レベルが小さいみたいで、入力レベルLOW/HIGH表示のLEDがピークでもHIGH側にならないので、ヘッドホンジャックに接続してみる。音質は多少低下するが、聴感確認では問題無いレベルだろう。(受信も近くにチューナーが無いので、昔のラジカセでモニター)
以前はFMトランスミッタ用ICを使って、これのステレオ信号出力を接続して実験したことがある。これでもまあまあの音質だったが、これに比べるとやはり、プロ用機器だけに、普通のFM放送と同じ様に綺麗に歪無く聞えて来る。
Img_0055_rFM放送やアナログテレビ音声(FM)では、送信側で高域を持ち上げる「プリエンファシス」を行っている。(受信側のチューナーでは「ディエンファシス」を行って、フラットな特性に戻している)私の記憶では75μsecだったので、これに合わせたが、ネットで調べるとFM放送は50μsecで75μsecはテレビ音声だった。

ようやく本題(お化けFM局)に戻る。
ラジカセ(アナログテレビの1~3CHも受信出来る)ので、チューニングしていたら、アナログTV-3CHの周波数あたりでFM放送が聞える。(7月まではアナログTV地上波が有ったので、これが聞えていた)ちなみに、他のラジカセでも同様に受信出来た。
最初は音楽だったのでEスポの海外FMでも受信しているのかなと思ったが、その内に解説が入り「日本語」が聞えて来る。
他の周波数で同じ内容の放送が無いか調べたところNHK-FM放送だった。
でも、何故、これが聞えるのか不思議なので、ネット検索したら有った。
「近くにFM放送局があるとイメージ混信で21.4MHz(FMの中間周波10.7MHzの倍)高い周波数にその局が聞える場合がある」と
近くの小高い山「加波山」の頂上にFM中継所があり83.2MHzの電波が出ている。ということで83.2+21.4MHz=104.6MHzにチューニングすると聞えるという現象になる。
スーパーヘテロダイン方式(受信周波数と局部発振周波数を混合して中間周波数に変換する)特有の問題で、昔は、FDM(周波数多重化装置)の設計をしていたので、その辺の知識が有ったのだが、今はすっかり忘れて計算方法が思い出せない。

この現象は、全ての受信機に起こるものでは無く、高周波増幅・変換部(フロントエンド)の特性に影響する。(特性が良く無い場合発生)
したがって、高性能な受信機(私の場合IC-R9000)やスペクトラムアナライザにて測定すると、この周波数には何も出て来ない。

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電子工作サークル(第96回)

2011-10-16 15:50:00 | 測定器

2週続きの電子工作サークルも、もう96回。予定では今年中に100回を迎えることになる。
【ガイガーカウンター】
動作した「ガイガーカウンター」を披露。
家で測定したバックグランドの数値がえらく少ない。高圧電圧の調整も影響するが、検出線と高圧線との影響が大きいみたいでシールド線に変更する必要が有りそうだ。
サークル員が製作したPICカウンター部の残り2台も改造(論理を逆にしたバッファ追加)して、1台は、ちゃんと表示出来る様になったが、もう1台は、PICやLCDを動作品から移し替えても表示が出ない。配線も合っている様だし、半田を補強しても変わらず、持ち帰り調査することにした。
こういう不具合が一番大変である。原因は意外と簡単だったりするのだが。
このカウンターだが別の用途にも使えそうだ。

【流量計】
前回超音波テレビリモコンを頂いたメンバーが今度は流量計の値をデジタル表示出来ないかとのことで持って来た。(設備関係のお仕事をしているので、いろんな珍しい物を持って来てくれて勉強になる)
流量計は中にタービン羽が有り、流量があると回転して、中にあるセンサーがパルスを出す原理になっており、前回のアドバイスではトランジスタとLEDでLEDの点滅は出来たとのことだったので、このLEDの両端電圧を「ガイガーカウンター」のカウンター入力に接続して、管に空気を吹き込むとカウントした。
ガイガーカウンターは1秒間のパルスと、これを60秒間積算した値を表示するので、これと流量の関係が想定出来れば、使えそうだし、使えればPICプログラムの変更で実際の流量も計算して表示することも可能だろう。

【紫外線センサー】
一番早いメンバーが終了間際に組立配線完了したので、持ち帰ってチェックすることにする。

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ガイガーカウンター一応動作

2011-10-16 11:51:34 | PIC

Img_0047_rサークルで製作していた「ガイガーカウンター」だが、初めての挑戦だったので、どの回路も上手く  動作しなくて、あれこれ回路変更していた。
電源部分:
Img_0049_r_2最適な高圧電圧に調整する必要が有り、今までは、可変電源そのものの出力電圧を可変して合わせていたが、これだと+5Vにも影響しそうなので、高圧トランス1次側ドライブ電圧を可変する様、LM317を使用した。電圧調整ボリュームは先輩おもちゃ病院に頂いたツマミ付き半固定抵抗器を使い、調整しやすい様にした。
写真では、当初考えていた自作空気式ガイガー管用の高圧(6400V)回路部品が実装されているが、市販ガイガーミュラー管を使用することで、トランス2次側出力をブリッジ整流して使用している。2次側の端子だが、交流なので極性は無い様に思えるが、2次側のアースに落としている関係で逆だと、トランスケースに触るだけでノイズが多く発生する。
信号検出部:
Img_0048_r_2最初はカソード検出方式にしていたが、ノイズが影響するのか、あまり具合が良く無いので、アノード検出方式に変更した。
これにより、確実に検出出来る様になった気がする。
PIC表示部:
Img_0050_r_2これも当初は、PICの入力が信号検出部に何故か影響してカウントしなかったので、トランジスタによるバッファ回路を追加。
前回の電圧計で影響の有ったPIC電源のパスコンを入れた。
ひと通り動作する様に(バックグランドでも100CPM程度と多い)なったが、やはり電源は重要の様だ。
時間の有る時にネットで色々と紹介されている回路を試して見ようかと思う。

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昔のテレビリモコン

2011-10-16 11:23:42 | アマチュア無線

Img_0044_r Img_0045_r_2 Img_0046_r_2 前回の「電子工作サークル」で、生徒さんが、今では珍しいテレビリモコンを持って来られ、頂いて調査してみた。
  部品からして、超音波を利用している様だ。(現代のは、ほとんどが赤外線式だ)
Img_0041_rImg_0042_rImg_0043_r 超音波送信ユニットらしい部品の両端波形をオシロで観測する。
キャリアが約34kHzで、877Hz周期の変調が見られる。ボタンが2個あるが、その違いは良く分からなかった。
使い道は無いのでクラシックコレクションとして残しておこう。

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