このアンプ基板[P-LM386] (キットは [AKIT-386])は以前にも、製作したことがあり、発振に悩まされ、パターンの切り貼りで対処したが、もう1台製作したくて(GND共通のステレオアンプ)、再度オリジナルで組んで見た。
今回はGAIN調整用コンデンサ(C4,C5:10uF)は入れないで(GAIN調整用コンデンサ無しで増幅度20倍、10uFで200倍となる)確認したが、やはりボリュームを上げると発振し、電圧も3V以上にすると発振しやすい。発振には関係無いと思うが、Bypass端子(7)に10uFコンデンサを入れてもそれほど改善されない。片側のICを外すといくらかは改善される。(原因は2個のICの入出力パターンが接近している関係でお互いの間で複雑に回り込みをおこしている)
前回同様、小細工しても無理なので、部品実装前に信号回路のパターンは全てルーターで削って、ストラップ配線で接続した。黒いレジストなので、全くパターンが見えない。HPに有る基板図を見ながらの作業になり、少し厄介だ。
配線は、付属部品が少ないので、回路図を見ながら、割と簡単に出来た。
電源を入れると発振は無い。電源電圧を3Vから6Vに変更しても問題無い。出力が大きくなるので、3Vでは歪っぽい音も6Vでは歪が減り再生してくれている。6Vでの最大出力は325mW/CHだが、小型スピーカーでは十分だ。
(LM386の動作電圧は4~12V)
面白いことに、入力に指を触れるとAM放送の一番強い局(NHK第一放送)が聞こえて来る。