いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

自己矛盾の世界。 self-contradiction

2010-10-17 19:31:57 | 日記
 不可思議な論理、自己矛盾の2題。(1)COP10(国連生物多様性条約第10回会議)の名古屋会議。
地球のすべての生物は多様に影響しあって存在し、生きている環境問題について話し合うひとつに、
「遺伝資源(heredity resources)」の取り扱いがある。

 遺伝資源とは、医薬品、健康食品、化粧品などの開発、商品化に使われる原産国の動植物資源の
ことをいう。こうした遺伝資源を多く抱える自然が豊かな原産国には発展途上国が占めて、かってはそ
の遺伝資源を先進国が利用(採取)して利益を独占していた。

 原産国(発展途上国)からは、途上国の動植物を勝手に採取、持ち出されて利益を先進国に独占さ
れているとの不満が起こり、93年に採取には原産国の事前同意の必要や利益の分配に関する生物
多様性条約が取り交わされた。
 名古屋会議では、この理念の具体化ルールが話し合われているが、利益の配分を巡って原産国、
先進国間の話し合いは埋まらない、循環矛盾、自己矛盾(self-contradiction)だ。

 原産国(途上国)は利益対象を拡大して、条約以前のものまで対象の視野に入れ、一方、先進国は
原産国の要求拡大と利用手続きの複雑化を警戒して反発している。
 生物多様性の環境整備を話し合うステージで、本来多様に影響し合って存在し、生きている双方の
立場が、自己都合の自己利益の主張で反目し合うのは、本末転倒で趣旨に添わないパラドックス
(paradox)だ。

 栽培し、生息する動植物を利用(採取)し開発、商品化して、利益配分も含めて相互に還元し合い、
また遺伝資源の生育に利益を戻していく人間も含めた自然界の生物多様性の循環サイクルシステ
ムが理想理念だ。

 (2)いよいよ中国は、同国民主活動家のノーベル平和賞授賞に対する世界の支持に対抗して、内政
干渉との批判を持ち出してきた。授賞者の妻も自宅アパート軟禁状態だという。ノーベル財団のノーベ
ル賞決定にかかわり、決定委員会のあるノルウェー政府との外交関係も停止するものも出ている。
 中国の無秩序な方針にはノルウェー政府は大迷惑だろう。

 さらに「犯罪者に平和賞を与えることは、中国国内で犯罪を奨励することになる」(報道)という陳腐な
論理を展開している。
 ノーベル平和賞の授賞理由もノーベル財団委員会が決めたもので、しかも個人に対する授与だ。内
政干渉とするのにあまりに自虐的すぎる。

 「犯罪者」といって、自国の民主活動家に関する政治犯罪を殊更(ことさら)に世界に露出するだけの
効果だ。
 中国は著しい経済発展に巨大な軍事国家として、世界の注目、影響力も大きい。自穴を掘るような
「無理」のスパイラル(spiral)は自国を孤立化に導くばかりの自己矛盾(self-contradiction)、あせりだ。 

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