いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

現役女子大生署長と検察の犯罪。chief of police , prosecution

2010-10-22 19:58:43 | 日記
 (1)無謀というか、無原則、無法というか、あっぱれというか。メキシコは米国テキサス州に隣接
する人口8千人強の市では、麻薬組織の抗争で警察官も含め年間数千人の死者が出ている危
険地帯。今年6月には市長も殺害された。この期に及んで、警察官の退職が後を絶たずに署長
の成り手もいないところ、これの公募(苦肉の策か)に応募者が1人だけ、その20才の現役女子
大生が当市の警察署長(the chief of police)に任命された。
 当市の窮状には悪いが、テレビドラマかダーティ・ハリーを地で行くような現実だ。

 新署長の女子大生は1児の母で、大学では犯罪学を専攻するというから、母として市民として
現状を憂いての使命感と危険、危機意識の高さは十分に伺える。国は違えども、その志を応援
したくなる話だ。

 米国との国境地帯で、麻薬、銃の密輸ルートとして知られており、米国とメキシコ両国での治
安維持の共同作戦が不可欠の地域なのに、実効性が見られない。
 公募で立ち上がった一女子大生の警察署長就任が唯一の実効力とすれば、両国の国民の生
命と財産と生活を守る政治責任が厳しく問われることになる。
 時代はよくひとりの市民の立ち上がりが共感、覚醒、協力を呼び込んで、一大勢力となって地
域社会を蘇生することがある。

 ヒロイン(heroine)というには、あまりに未だ専門性がなく経験不足での危険な挑戦なだけに、
当市、両国の責任は大きい。せめて、当市、両国関係機関、市民への犯罪撲滅に立ち上がらせ
る機運、機会となれば幸いだ。
 麻薬にかかわる犯罪には、貧困問題が必ず横たわる。かっての東南アジア一角の麻薬栽培、
犯罪温床の三角地帯といわれた地域では、麻薬の原料のケシ栽培に変わり農作物の栽培転
換指導で治安が好転した事例もある。

 一女子大生署長の幸運を祈るとともに、これをキッカケに平和な街に戻ることを願うばかりだ。

 (2)日本も地に堕ちた「検察(the prosecution)の犯罪」が裁判で問われて、開示される。郵便
不正事件での証拠改ざん隠ぺい事件で、犯罪実行者(検事)の当時の責任者の検事2名が起
訴された。

 当事件は、「言った」(実行検事)、「認識、受け取り方の違い」(監督責任検事)との証拠不在
の「供述」の真偽にかかわる法的責任を問うもので、被告の監督責任検事は一貫して否認を通
す、検察身内同士での犯罪立証となる。
 すでに開示された事実関係だけで当検察の犯罪性は十分で、検察の今後の有り様、再スター
トへの検証へと移っている。「徹底検証」で「特捜解体」や「再構築」の言葉が踊る。

 事がある度に「徹底検証」と言われるけれど、「果実」はなくて事件は繰り返されてきたのが、
事件の歴史だ。

 できることなら、本来は、現在の検察構成員「全員」の「とっかえ」がなければ、まともな再スタ
ート、信頼回復なんか取り戻せないのだ。

 一部どころかほとんどの検察検事はまともにがんばっているのかもしれない。しかし、その中で
「検察の犯罪」は正義の「根底」を崩す形で起きているのだ。
 この期に及んで一部の検事には、この事件の責任を取って辞意を表明している事件舞台のトッ
プの検事正に辞意の撤回を求める者もいるという。

 「部下の監督責任で辞めれば、首がいくつあっても足りない」と言う。自ら検察の不法ぶり、無能
ぶりを認めるパラドックス(paradox)だ。

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