(1)注目の政治第三極勢力の結集問題、石原太陽の党と日本維新の会の協議が政策の大同小異を捨ててとにかく大同団結を主張する石原太陽の党とあくまで政策一致を主張する日本維新の会が一旦は物別れし、党に持ち返って翌日に石原太陽の党が全面的に日本維新の会の主張に沿う形で双方合流することとなった(the two parties were united)。
既成政治打破のために都知事を辞職して国政に参画する石原さんを代表とする太陽の党が、選挙の受け皿としてのとにかく第三極大同団結のためだけの80才最後の大勝負の完全譲歩だった。選挙後は橋下さんにバトンタッチする(報道)というシナリオなので、当然課題となる選挙後の政策を巡る二党間合流調整の紆余曲折には関与、関心のないところだろう。
日本維新の会の橋下さんは、石原太陽の党のうち石原さん以外は政治スタイルとして折り合いが合わない趣旨のことを述べている、前途多難を思わせる政党合流だ。
(2)これを野合(illicit intercourse)と呼べるのか、国民の既成政党不信の政治情勢の中で受け皿としての既成政治打破を目指す政治第三極勢力の結集は国民の選択肢でもあり、これに応えるべくあり得る政治選択のひとつだ。
当然ながらもっと堅実に実体として政治理念、政策、手法で目的、目標を同じくする第三極政治勢力が出現することが望ましいが、11月解散総選挙でそれには時間が残されていないことから、大同小異を捨てて大同団結の維新、太陽合流はあり得る政治選択のひとつだ。
単に野合と決めつけるわけにはいかない。
(3)自民党から旧社会党体質まで包含した民主党政権の空中分解を見るまでもなく、選挙後の二党間合流運営、政策対応でのむずかしさは目に見えているが、選挙までの時間が残されていない中でそれを突き詰めていては何も変化は起きないのも確かだ。
11月解散総選挙での対応の遅れで双方の立候補者擁立状況を見ても、二党間だけで政権をとれる環境にはないので、二党間の党内政策調整問題が直接政権のゴタゴタに結び付くこともない。
政局のキャスティングボードを握りたい、リードしたい思惑だ。今の政治状況の中では、野合と片付けるわけにはいかない選択肢だ。
(4)ただし、実際選挙戦に入って維新、太陽両政党の立候補者は政治理念、政策を国民に訴えるにあたって説得力、説明力を持って主張できるかとなると、大変むずかしい状況にはある。
それぞれ政治理念、政策、手法の違いがあって、大同小異を捨てて石原太陽の党が政策全面譲歩の形で合流したわけだから、特に石原太陽の党所属議員(国、地方)、発掘候補者にとってはある意味自己矛盾の中での割り切れない政策主張となって、国民に対する説得力、説明力は迫力を欠く凡庸なものとなるだろう。
(5)小泉自民党政権、09年民主党政権の反面教訓として、国民の政治選択には「ムード」に流されない賢明さ、被害者意識も根強い。
政治第三極勢力として国民の注目を集めた日本維新の会も政党支持率はせいぜい2%台というのが実証だ。
政治理念、政策を度外視して石原、橋下の注目度、人気度で選挙戦に臨む維新、太陽合流政党の目論見は、「今」の政治状況打破の本筋論、正当論からはズレているのは間違いない。
(6)日本政治、社会、経済の危機的状況の中で、国民にとっても悩ましい政治選択の低調(low tone)選挙だ。
政界再編でもう少しまともな政治理念、政策、手法「共有」集団の政党はあらわれないものか。国民に対する政治責任が問われている。
既成政治打破のために都知事を辞職して国政に参画する石原さんを代表とする太陽の党が、選挙の受け皿としてのとにかく第三極大同団結のためだけの80才最後の大勝負の完全譲歩だった。選挙後は橋下さんにバトンタッチする(報道)というシナリオなので、当然課題となる選挙後の政策を巡る二党間合流調整の紆余曲折には関与、関心のないところだろう。
日本維新の会の橋下さんは、石原太陽の党のうち石原さん以外は政治スタイルとして折り合いが合わない趣旨のことを述べている、前途多難を思わせる政党合流だ。
(2)これを野合(illicit intercourse)と呼べるのか、国民の既成政党不信の政治情勢の中で受け皿としての既成政治打破を目指す政治第三極勢力の結集は国民の選択肢でもあり、これに応えるべくあり得る政治選択のひとつだ。
当然ながらもっと堅実に実体として政治理念、政策、手法で目的、目標を同じくする第三極政治勢力が出現することが望ましいが、11月解散総選挙でそれには時間が残されていないことから、大同小異を捨てて大同団結の維新、太陽合流はあり得る政治選択のひとつだ。
単に野合と決めつけるわけにはいかない。
(3)自民党から旧社会党体質まで包含した民主党政権の空中分解を見るまでもなく、選挙後の二党間合流運営、政策対応でのむずかしさは目に見えているが、選挙までの時間が残されていない中でそれを突き詰めていては何も変化は起きないのも確かだ。
11月解散総選挙での対応の遅れで双方の立候補者擁立状況を見ても、二党間だけで政権をとれる環境にはないので、二党間の党内政策調整問題が直接政権のゴタゴタに結び付くこともない。
政局のキャスティングボードを握りたい、リードしたい思惑だ。今の政治状況の中では、野合と片付けるわけにはいかない選択肢だ。
(4)ただし、実際選挙戦に入って維新、太陽両政党の立候補者は政治理念、政策を国民に訴えるにあたって説得力、説明力を持って主張できるかとなると、大変むずかしい状況にはある。
それぞれ政治理念、政策、手法の違いがあって、大同小異を捨てて石原太陽の党が政策全面譲歩の形で合流したわけだから、特に石原太陽の党所属議員(国、地方)、発掘候補者にとってはある意味自己矛盾の中での割り切れない政策主張となって、国民に対する説得力、説明力は迫力を欠く凡庸なものとなるだろう。
(5)小泉自民党政権、09年民主党政権の反面教訓として、国民の政治選択には「ムード」に流されない賢明さ、被害者意識も根強い。
政治第三極勢力として国民の注目を集めた日本維新の会も政党支持率はせいぜい2%台というのが実証だ。
政治理念、政策を度外視して石原、橋下の注目度、人気度で選挙戦に臨む維新、太陽合流政党の目論見は、「今」の政治状況打破の本筋論、正当論からはズレているのは間違いない。
(6)日本政治、社会、経済の危機的状況の中で、国民にとっても悩ましい政治選択の低調(low tone)選挙だ。
政界再編でもう少しまともな政治理念、政策、手法「共有」集団の政党はあらわれないものか。国民に対する政治責任が問われている。