いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

しらとりセンチュリー。 tulip concert in 2 days

2012-11-05 19:32:58 | 日記
 髪をクリーンカットで気合いを入れてきた財津和夫さんの鬼気迫るようなよく伸びる迫力のボイスに、メンバーも切れのいい演奏、ハーモニーの名古屋国際会議場白鳥センチュリーホールでのtulip「パーティで大騒ぎ」40年コンサートの2days(両日ともsold out)に来ています。
 白鳥センチュリーホールは白亜の3階仕様の内部はワイドで美しい眺めの巨大空間構造のホールで、tulipのそのライブ迫力は「ホールが揺れる」コンサートとはこういうものだという白熱のtulipコンサートになりました。
 tulipは福岡で生まれたバンドですが、その音楽性、評価をいち早く最初に認めたのは名古屋です。
 安部俊幸さんがtulipと名古屋の深いつながり、思い出を2日間にわたって解説しました。

 1st. dayは肌寒い風の吹く秋空となりました。終始、財津さんの鬼気迫るよく伸びるボイスに財津さんのピアノもいい音、効果を出していました。安部さんのカットギターも安部カラーのよく出たギター音が冴えています。
 「チューリップは今までたくさん、たくさんコンサートをやってきましたが、名古屋で思い出深いコンサートを3つ覚えています。」と安部さん、①デビューの年の40年前のちょうど今頃に愛知県体育館でのイギリスのT. Rex(メタルロックバンド)のコンサートの前座にチューリップが出演した思い出を語りました。
 みんなT. Rexを見に来ているわけだから、よくて早く終われよと、へたすると引っ込めと言われるのを覚悟で30分程度演奏してステージを降りる際に名古屋の人は拍手でアンコールの手拍子をしてくれたのをはっきり覚えている。
 ②31年前のデビュー9年目に名古屋城で天守閣を背景に御前試合に臨むような晴れがましい気持ちでコンサートをやりました。
 ③場所は岐阜県の鈴蘭高原でしたが、名古屋のスタッフと未経験、悪天候という試練に立ち向かい乗り越えたことで、名古屋での印象として残っています。40年の中で一番大きなイベントだとメンバー全員が思っているのは間違いないと、詳しい話は「あした」しますと安部さんが引きとりました。

 ステージ向かって左から、白シャーツにグレーのセーターの安部俊幸(G)、深紅のシャーツの姫野達也(V G Pf)、赤地に模様のシャーツの上田雅利(Ds)、髪クリーンカットに茶と黒のチェックのシャーツできめた財津和夫(V G Pf Harmonica)、薄いブルーに襟が濃紺のシャーツの宮城伸一郎(B)です。


 2nd. dayはあたたかい晴天の秋晴れとなりました。財津和夫さんの鬼気迫るよく伸びる迫力のボイスは2日目も変わらずに、上田さんのビート、リズムの効いた小気味のいい気迫のドラミングが印象的でした。姫野さんの一語一語ていねいな鼻に抜ける高音の歌唱がよかったですね。
 両日ともにtulipとしてのサウンドの迫力感、テンポがすばらしく、財津ボイスの伝達力、歌のうまさが音楽性の高さ、楽曲のよさを表現して「ホールが揺れているような」すばらしい白熱のコンサートとなりました。
 安部さんが昨日の続きを解説します。名古屋城コンサート(当時、国宝名古屋城でのコンサートは認められずにチューリップが最初にコンサートを開催した)では、ライブが終わって名古屋城管理事務所の人がゴミひとつないあまりにものきれいな会場に驚いたとの後日談を語った。
 2回目の雨の鈴蘭高原コンサートでは始まってすぐにギターの足回りの機械が雨でトラブルを起こしていて(感電の恐れがある)、ステージ脇の楽器スタッフが不安そうにおどおどしていたのが目に入ってこれを見た安部さんが大丈夫だよとニッコリ笑ってうなずいたのを、終了後に当時のレコーディングディレクターがあの後、楽器スタッフが雨の中で泣いていたすごくいい光景を見たと話してくれた、手前みその話と断って語りました。

 ステージ左からオレンジのシャーツの安部俊幸(G)、濃紺のシャーツの姫野達也(V G Pf)、霜降りのシャーツの上田雅利(Ds)、グレーに細い縦じまのシャーツの財津和夫(V G Pf Harmonica)、濃紺のシャーツの宮城伸一郎(B)です。

 広い国際会議場のエリアの中に、Super flyの大型トラック3台が止まっていました。今日の同ホールでのコンサート(これもsold out)のためのものですが(小柄な女性ボーカルSuper flyもどうでもいいというわけではないが)、音楽はトラックの台数ではないことを示したtulipの音楽性の高いすばらしい「現役バリバリ」のコンサートでした。

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