(1)「政治」というものは、どんどん、どんどん成長し、改革し、進歩、進化するものではない象徴ものだ。
どんな政権もスタートは理想と理念と期待にあふれて、しかし時を重ねるごとに矛盾、ほころび、失政が出てきて結果としてその責任を問われて、スタート時の面影はなく終末を迎えることになる。
「チェンジ(change)」を掲げて今まであまり陽の目を見ることがなかった米国弱者社会層に勇気と希望を与えて、米国の財政、経済再生の期待を受けて4年前に登場した米国オバマ大統領は米国発の世界的金融危機(リーマンショック)を発信して恒常的な国内経済不況に見舞われて、10%台の深刻な高い失業社会に絶えず悩まされてきた。
再選を果たした今回の大統領選では、4年前の当時の支持者層の失望、離反を受けて支持を下げて、共和党ロムニー候補と大接戦の末にかろうじて勝利する事態となった。4年前の圧倒的な国民の歓迎ムードは今は見られない。
(2)日本の政治を見れば、長期自民党政権の既得権益、密室、談合政治の独断、独善による凋(ちょう)落傾向に対して、ようやく09年に国民生活重視の画期的なマニフェスト(公約)を掲げた民主党に多くの国民が期待を託して政権交代を選択した。
結果はこの3年間で首相が3人目という不安定政権のうえに自らの手で政権交代マニフェスト(公約)のほとんどを見直し、中止、廃止し、突如政治生命を懸けて主張しだした税と社会保障の一体改革として消費税引き上げを国民の過半数の反対を押し切って、野党迎合の末に成立させて政権不信を増長させて今や「近いうち」の解散・総選挙が最大の政治争点という体たらく状態だ。
(3)中国も10年間の胡錦濤体制が今年終わりを告げる。一党支配の中国に「政治」があるのかは情報、権利統制国家の現実観から疑問もあるが、国家統治機構という観点から見ればそれも「政治」のひとつの手法ともいえる。
この10年間で日本を抜いてGDP世界2位の経済発展国に押し上げた。新興国としての発展性の「のびしろ」はあってのことだが、国内的には「格差」社会を生んで共産主義、社会主義国家(胡国家主席が使う)としては基本「理念」から外れた方向性だ。
「国家統制」と「新価値文化」と「経済発展」と「格差社会」が入り混じっての混乱過渡期の時代も懸念される事態だ。今までのように外国、外交問題に国民の目と関心を盛んに移す政治手法が効果をあげるのか、「格差」を放置すればだんだんと厳しい政治環境だ。
(4)「政治」というものが複数年周期で理想、理念を取り替えながら、取り崩しながら、しかし回帰をくり返す(revolve ideal of politics)だけの「エア・レジスタンス(air resistance)」の歴史の中で人類は成長、進化してきたといえるのだろうか。
世界は産業革命、IT革命、グローバル化で進化を持続してきたが、その都度重い「反動」も経験してきた。それが「宿命」なのかで試行錯誤は放棄できない。
今年はブータンの国民総幸福の理念にも出会った。「政治」の「何」が変われば現状を打破できるのか、ひとつひとつ考察する時間、機会、意欲が求められている。
どんな政権もスタートは理想と理念と期待にあふれて、しかし時を重ねるごとに矛盾、ほころび、失政が出てきて結果としてその責任を問われて、スタート時の面影はなく終末を迎えることになる。
「チェンジ(change)」を掲げて今まであまり陽の目を見ることがなかった米国弱者社会層に勇気と希望を与えて、米国の財政、経済再生の期待を受けて4年前に登場した米国オバマ大統領は米国発の世界的金融危機(リーマンショック)を発信して恒常的な国内経済不況に見舞われて、10%台の深刻な高い失業社会に絶えず悩まされてきた。
再選を果たした今回の大統領選では、4年前の当時の支持者層の失望、離反を受けて支持を下げて、共和党ロムニー候補と大接戦の末にかろうじて勝利する事態となった。4年前の圧倒的な国民の歓迎ムードは今は見られない。
(2)日本の政治を見れば、長期自民党政権の既得権益、密室、談合政治の独断、独善による凋(ちょう)落傾向に対して、ようやく09年に国民生活重視の画期的なマニフェスト(公約)を掲げた民主党に多くの国民が期待を託して政権交代を選択した。
結果はこの3年間で首相が3人目という不安定政権のうえに自らの手で政権交代マニフェスト(公約)のほとんどを見直し、中止、廃止し、突如政治生命を懸けて主張しだした税と社会保障の一体改革として消費税引き上げを国民の過半数の反対を押し切って、野党迎合の末に成立させて政権不信を増長させて今や「近いうち」の解散・総選挙が最大の政治争点という体たらく状態だ。
(3)中国も10年間の胡錦濤体制が今年終わりを告げる。一党支配の中国に「政治」があるのかは情報、権利統制国家の現実観から疑問もあるが、国家統治機構という観点から見ればそれも「政治」のひとつの手法ともいえる。
この10年間で日本を抜いてGDP世界2位の経済発展国に押し上げた。新興国としての発展性の「のびしろ」はあってのことだが、国内的には「格差」社会を生んで共産主義、社会主義国家(胡国家主席が使う)としては基本「理念」から外れた方向性だ。
「国家統制」と「新価値文化」と「経済発展」と「格差社会」が入り混じっての混乱過渡期の時代も懸念される事態だ。今までのように外国、外交問題に国民の目と関心を盛んに移す政治手法が効果をあげるのか、「格差」を放置すればだんだんと厳しい政治環境だ。
(4)「政治」というものが複数年周期で理想、理念を取り替えながら、取り崩しながら、しかし回帰をくり返す(revolve ideal of politics)だけの「エア・レジスタンス(air resistance)」の歴史の中で人類は成長、進化してきたといえるのだろうか。
世界は産業革命、IT革命、グローバル化で進化を持続してきたが、その都度重い「反動」も経験してきた。それが「宿命」なのかで試行錯誤は放棄できない。
今年はブータンの国民総幸福の理念にも出会った。「政治」の「何」が変われば現状を打破できるのか、ひとつひとつ考察する時間、機会、意欲が求められている。