(1)今年はサプライズの年(surprise year)だった。国民投票による英国のEUからの離脱(6月)に小池東京都知事の就任(8月)、天皇の生前退位表明(8月)に極めつけがトランプ米次期大統領の選出(11月)と大方の予想、見方を変える変化を望む大衆の力が既成概念社会を否定した一年でもあった。
ポピュリズム(populism)大衆迎合主義の台頭として、時代の風潮に安易に流されやすい意見を持たない付和雷同精神性として歓迎されない現象だが、既成政治、社会への反抗という漠然としてはいてもはっきりとした考えを示したものだ。
(2)あなどることができない現象として存在感を示した。この一年の一連の政治的流れを見ていても、確かに選んでみたけれどその後の展望がまったく見通せない責任性のない選択のサプライズだ。
いったん現状、既成概念をぶっ壊して「ゼロ」からのスタートを切りたいという現状、既成、現実不満層の反抗時代の到来といえる。日本でも小泉政権誕生で働いた社会現象でもある。
(3)今回は中東、アフリカ紛争、内戦地域からの大量難民の欧州、EU流入問題が英国からのEU離脱の選択を誘発して、その流れがトランプ現象(phenomenon)につながった結果でもある。
トランプ次期大統領は選挙戦を通してイスラム移民を拒否して、メキシコ国境に壁を築き不法入国を防ぐ主張を前面に打ち出して人種現状不満層からの高い支持を引き出した。
(4)今年一年の政治、社会の底辺に流れた価値観の変化、サプライズが大量難民問題から派生したといえる。それがヒト、モノ、カネの自由往来をテーゼ(these)としたEUで問題となったことに現代政治、社会の映すパラドックス(paradox)性がある。
世界の理想主義(idealism)EUが大陸でつながる中東、アフリカの民族、宗教対立の紛争、内戦に飲み込まれて、自由のパラダイム(paradigm)、ダイナミズム(dynamism)を奪われてこちらも危機に面している。
(5)イラク国内のIS包囲網は狭(せば)められて、しかし後の政権側の国内統治問題では権力のあらたな民族対立を生んでいるともいわれて悪循環しており、シリア情勢は米露対立の中で混迷が続いて解決の見通しもない。
10月のノーベル文学賞ではボブ・ディランさんが授賞した。かねてからノーベル文学賞候補のうわさはあったが、作家の村上春樹さんなどを差し置いて歌手のノーベル文学賞の授賞というのも実際にボブ・ディランさんが授賞するということで、こちらもサプライズだった。
(6)発表後はすんなりとはいかなかったのがボブ・ディランさんらしいが、それでも拒否するわけでもなく落ち着くところに落ち着いて、12月の授賞式には出席しないが来年早々にはノーベル財団のある北欧を訪れることがいわれている。
権力、既成政治に迎合しない主張を歌ってきたボブ・ディランさんがオバマ大統領から米国民間人最高勲章を受けていたのもサプライズだ。
(7)今年12月の安倍・プーチン首脳会談では北方領土返還問題が焦点となり、これまでの報道では安倍首相のあたらしいアプローチでサプライズも期待されたが、こちらの方はその後のロシアの共同経済活動優先に北方2島への最新鋭ミサイル配備でサプライズは期待できない流れのようだ。
これまで政治経験のないトランプ次期大統領の来年1月からの政権運営がどうなるのか注目を集めることになるが、すでに家族の政権参加が進んでおり、また英国政府を差し置いて駐米英国大使候補を名指しで示して不評を買ったりと政治の私物化が懸念される。
(8)一足先に政治の私物化で国民の糾弾を受ける韓国朴大統領は、国民支持率5%とも0%とも言われる中で政権に執着して韓国検察と全面対決の様相をみせており、こちらはサプライズでもなくミゼラブル(miserable)である。
ポピュリズム(populism)大衆迎合主義の台頭として、時代の風潮に安易に流されやすい意見を持たない付和雷同精神性として歓迎されない現象だが、既成政治、社会への反抗という漠然としてはいてもはっきりとした考えを示したものだ。
(2)あなどることができない現象として存在感を示した。この一年の一連の政治的流れを見ていても、確かに選んでみたけれどその後の展望がまったく見通せない責任性のない選択のサプライズだ。
いったん現状、既成概念をぶっ壊して「ゼロ」からのスタートを切りたいという現状、既成、現実不満層の反抗時代の到来といえる。日本でも小泉政権誕生で働いた社会現象でもある。
(3)今回は中東、アフリカ紛争、内戦地域からの大量難民の欧州、EU流入問題が英国からのEU離脱の選択を誘発して、その流れがトランプ現象(phenomenon)につながった結果でもある。
トランプ次期大統領は選挙戦を通してイスラム移民を拒否して、メキシコ国境に壁を築き不法入国を防ぐ主張を前面に打ち出して人種現状不満層からの高い支持を引き出した。
(4)今年一年の政治、社会の底辺に流れた価値観の変化、サプライズが大量難民問題から派生したといえる。それがヒト、モノ、カネの自由往来をテーゼ(these)としたEUで問題となったことに現代政治、社会の映すパラドックス(paradox)性がある。
世界の理想主義(idealism)EUが大陸でつながる中東、アフリカの民族、宗教対立の紛争、内戦に飲み込まれて、自由のパラダイム(paradigm)、ダイナミズム(dynamism)を奪われてこちらも危機に面している。
(5)イラク国内のIS包囲網は狭(せば)められて、しかし後の政権側の国内統治問題では権力のあらたな民族対立を生んでいるともいわれて悪循環しており、シリア情勢は米露対立の中で混迷が続いて解決の見通しもない。
10月のノーベル文学賞ではボブ・ディランさんが授賞した。かねてからノーベル文学賞候補のうわさはあったが、作家の村上春樹さんなどを差し置いて歌手のノーベル文学賞の授賞というのも実際にボブ・ディランさんが授賞するということで、こちらもサプライズだった。
(6)発表後はすんなりとはいかなかったのがボブ・ディランさんらしいが、それでも拒否するわけでもなく落ち着くところに落ち着いて、12月の授賞式には出席しないが来年早々にはノーベル財団のある北欧を訪れることがいわれている。
権力、既成政治に迎合しない主張を歌ってきたボブ・ディランさんがオバマ大統領から米国民間人最高勲章を受けていたのもサプライズだ。
(7)今年12月の安倍・プーチン首脳会談では北方領土返還問題が焦点となり、これまでの報道では安倍首相のあたらしいアプローチでサプライズも期待されたが、こちらの方はその後のロシアの共同経済活動優先に北方2島への最新鋭ミサイル配備でサプライズは期待できない流れのようだ。
これまで政治経験のないトランプ次期大統領の来年1月からの政権運営がどうなるのか注目を集めることになるが、すでに家族の政権参加が進んでおり、また英国政府を差し置いて駐米英国大使候補を名指しで示して不評を買ったりと政治の私物化が懸念される。
(8)一足先に政治の私物化で国民の糾弾を受ける韓国朴大統領は、国民支持率5%とも0%とも言われる中で政権に執着して韓国検察と全面対決の様相をみせており、こちらはサプライズでもなくミゼラブル(miserable)である。