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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

カオスの世界政治。 khaos of global politics

2016-11-06 19:50:29 | 日記
 (1)日本ではTPP国会で安倍首相が自民党はこれまで一度たりとも強行採決をしようとしたことはない(野党への責任転嫁)と胸をはって、堂々と強行採決をした。
 山本農相の相次ぐ失言に強行採決当日の予定された同氏の謝罪記者会見を突然キャンセルして(また追求されて何を言われるかわからない)の、なりふり構わないみっともないTPP強行採決だった。

 (2)東京都は豊洲移転問題の責任追求に明け暮れてすでに当初予定の移設時期を迎えているが、しかし先行きがまったく見えない空転で市場業者の都判断への不信も頂点を迎えている。
 2020年東京五輪の一部会場変更問題でも4者協議でIOCから予算案の高騰が指摘されて見直しを求められている。

 (3)韓国の朴大統領は長年の親友民間人の国政介入問題が発覚して、朴内閣支持率はわずか5%といわれてすでに内閣としての機能を失っている政治情勢の中で、対峙する北朝鮮はここぞとばかりに韓国攻撃宣伝攻勢を強める構えだ。

 (4)8日に投票を迎える米国大統領選は最終盤にきて両候補支持率が2ポイント内に接近(報道)して予断を許さない選挙情勢で、世界の政治、経済、金融では「不測」(unforeseen)の事態に備えて警戒感が強まっている。

 その「不測」の源のトランプ候補が仮に米国大統領にでも選ばれたら先行きどうなるのかも含めて、TPPではないが環太平洋の政治、経済、金融情勢は混とんとしたカオス(khaos)を迎えている。

 (5)20世紀を主導した民主主義、資本主義は21世紀になって新興国、低開発経済国の成長にともなって世界的価値観、立場の転換が求められて、保護主義に向かい存在感を薄れさせてきた。
 政治の貧困は世界的な現象となっており、しばらくは混とんとした情勢が続くのではないのか。

 (6)その象徴的な現象として8日投票の米国大統領選がある。世界の政治、軍事、経済、金融、人権モラルを主導するとみられる米国で、その指導者の大統領選びがどちらがより大統領に「まし」でないかの争いといわれて政治の貧困をモロに象徴している。

 もちろん国民に不人気でそれでもより「まし」な大統領が誕生しても、米国の経済、金融、社会のダイナミズム(dynamism)はGDPを見ても世界と桁違いのものがあり、民間主導の米国社会の世界一の健在は揺るがないものではある。

 (7)トランプ大統領誕生の可能性は極めて低いと思われるが、仮にトランプ大統領誕生となれば多くの白人の支持を受けるトランプ大統領のもとで人種問題は再び深刻さを増す可能性は大きい。あらたな南北問題を招くだろう。

 仮にトランプ大統領そのものは選挙戦中の奔放な発言、姿勢ではあり得なく、それなりに米国大統領としての威厳はみせるのではないのか。

 (8)しばらくは世界政治はカオスの世界を漂流するのは間違いはない。21世紀の政治の貧困という大きな課題が待ち受ける。

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