(1)オバマ前米国大統領は就任早々にプラハで「核のない世界」宣言をして米露核軍縮交渉に意欲を示したが、若干の進展はあったものの元の木阿弥に戻ってしまった。
クリミヤ半島のロシア編入によるEU、米国との対立では、プーチン露大統領は軍による核攻撃の準備を指示したと後日発言していた。
今年就任したトランプ米大統領は核装備の強化を打ち出して、核武装脅威論を復活させた。
(2)米露が核保有二大国で既得権益を独占して大国エゴイズムによる軍事的優位を誇示しており、イラン、北朝鮮の核開発後発国に対しては大国エゴイズム(egoism of a large nation)の世界平和に反逆する脅威として全面禁止、阻止の厳しい姿勢で臨んでいる。
米国はイランとはイランの核開発放棄の合意をして抑え込みに一応成功しているが、北朝鮮は核実験をくり返し強行して韓国、日本、米国への挑発行動を続けている。
現在すでに数十発の核兵器は保有しているとの軍事情報もあり、トランプ政権は米軍空母群を北朝鮮近海に派遣して力による平和でけん制している。
(3)中国も日本も北朝鮮の核実験強行は東アジアの平和、安定に敵対する行動だとして一斉に反対を表明し経済制裁行動で対応しているが、その中国も核保有大国のひとつだ。
核保有大国が既得権益独占で核開発後進国は認めないというエゴイズムのややこしさが核問題の説得力のあるパラダイム(paradigm)とはならずに、解決に向かわせずにいる。
(4)わずかに核保有大国が安保理の常任国で世界平和、安定に責任を共有して、自制力が働いているとみられるのに対して、北朝鮮は意図的に韓国、日本、米国に対して攻撃的、挑発行動に出ていることが米国などの北朝鮮核開発阻止を正当化する理由だ。
昨日、韓国の新しい文在寅大統領が就任したが「必要であればすぐワシントンに飛び、北京や東京にも行く。条件が整えば平壌にも行く」(報道)と朝鮮半島の南北対話(a dialogue between south and north korea)による「朝鮮半島の緊張を緩和させる転機を作る」(同)と意欲を示した。
(5)文大統領の北朝鮮融和、対話姿勢は北朝鮮の核開発を容認することにつながるとして警戒感もあるが、今は力による平和として北朝鮮を米軍空母群派遣でけん制しているトランプ政権だが、こちらも一方で対話戦略も示唆しており、南北対話姿勢が必ずしも北朝鮮を増長させることにつながるものとは考えない。
むしろ韓国が中国、日本、米国と連携して、一筋縄ではいかないが北朝鮮を話し合いのテーブルにつかせて対話による東アジア安定につなげることは大切だ。
(6)その橋渡しとして文大統領の南北対話姿勢は評価していいものだ。そういう意味、意義でも文大統領が国と国との話し合いで合意した日本との慰安婦問題解決を再検討するというのは日韓連携の妨げになるもので、東アジアの平和、安定に逆行する。
クリミヤ半島のロシア編入によるEU、米国との対立では、プーチン露大統領は軍による核攻撃の準備を指示したと後日発言していた。
今年就任したトランプ米大統領は核装備の強化を打ち出して、核武装脅威論を復活させた。
(2)米露が核保有二大国で既得権益を独占して大国エゴイズムによる軍事的優位を誇示しており、イラン、北朝鮮の核開発後発国に対しては大国エゴイズム(egoism of a large nation)の世界平和に反逆する脅威として全面禁止、阻止の厳しい姿勢で臨んでいる。
米国はイランとはイランの核開発放棄の合意をして抑え込みに一応成功しているが、北朝鮮は核実験をくり返し強行して韓国、日本、米国への挑発行動を続けている。
現在すでに数十発の核兵器は保有しているとの軍事情報もあり、トランプ政権は米軍空母群を北朝鮮近海に派遣して力による平和でけん制している。
(3)中国も日本も北朝鮮の核実験強行は東アジアの平和、安定に敵対する行動だとして一斉に反対を表明し経済制裁行動で対応しているが、その中国も核保有大国のひとつだ。
核保有大国が既得権益独占で核開発後進国は認めないというエゴイズムのややこしさが核問題の説得力のあるパラダイム(paradigm)とはならずに、解決に向かわせずにいる。
(4)わずかに核保有大国が安保理の常任国で世界平和、安定に責任を共有して、自制力が働いているとみられるのに対して、北朝鮮は意図的に韓国、日本、米国に対して攻撃的、挑発行動に出ていることが米国などの北朝鮮核開発阻止を正当化する理由だ。
昨日、韓国の新しい文在寅大統領が就任したが「必要であればすぐワシントンに飛び、北京や東京にも行く。条件が整えば平壌にも行く」(報道)と朝鮮半島の南北対話(a dialogue between south and north korea)による「朝鮮半島の緊張を緩和させる転機を作る」(同)と意欲を示した。
(5)文大統領の北朝鮮融和、対話姿勢は北朝鮮の核開発を容認することにつながるとして警戒感もあるが、今は力による平和として北朝鮮を米軍空母群派遣でけん制しているトランプ政権だが、こちらも一方で対話戦略も示唆しており、南北対話姿勢が必ずしも北朝鮮を増長させることにつながるものとは考えない。
むしろ韓国が中国、日本、米国と連携して、一筋縄ではいかないが北朝鮮を話し合いのテーブルにつかせて対話による東アジア安定につなげることは大切だ。
(6)その橋渡しとして文大統領の南北対話姿勢は評価していいものだ。そういう意味、意義でも文大統領が国と国との話し合いで合意した日本との慰安婦問題解決を再検討するというのは日韓連携の妨げになるもので、東アジアの平和、安定に逆行する。