(1)北朝鮮と米国の応酬合戦は奇妙奇天烈だ。北朝鮮はさかんにミサイル発射実験をくりかえして性能向上を強調して、米国本土も射程圏内に納めたと豪語している。
これに対してトランプ大統領は、米国の核戦力は世界一強力だとして北朝鮮に対して「世界が見たことがないような砲火と激烈な怒りに直面する」(報道)と警告する。
今度はこれに対して北朝鮮が日本上空を越えてグアムに向けてミサイル4発を発射すると具体的な行動計画まで示唆して挑発している。
(2)軍事行動というのは国家にとって最高機密であり、自ら相手国に対して悟られるような行動に出るものではないだけに、米国、北朝鮮の応酬合戦はどこまで本気(本気であっては困るが)なのかわからないエスカレートぶりだ。
トランプ大統領は就任当初は軍事行動はみだりに公にするものではないと煙幕をはっていただけに、北朝鮮の執拗な挑発、くり返されるミサイル発射実験に黙っていられない性格上の問題が露呈した応酬のエスカレート合戦だ。
(3)北朝鮮の日本上空を越えてのグアムに向けたミサイル発射計画は具体的計画性を示してのもので、手の内を米国にさらけ出しての威かく以外の何ものでもないが、トランプ大統領の朝鮮半島での核攻撃、「世界が見たことがない砲火と激烈な怒り」も朝鮮半島情勢を考えれば極めて現実的な軍事行動とは思われない。
朝鮮半島は国境を挟んで北朝鮮、韓国、中国が接して、わずか日本海を挟んで日本が対峙する特別な地域環境にある。
(4)米国にとって韓国、日本はアジア戦略の重要な軍事同盟国であり、中国とは政治、軍事、経済で世界の覇権を争う対立関係にあり、そんな朝鮮半島で言うように米国の核兵器使用、砲火と怒りの攻撃が行われれば韓国、日本の同盟国を自ら破壊するもので、最大の対峙国中国と戦うことを意味して、それは第三次世界大戦を引き起こす地球滅亡のシナリオに向かうことになる。
こんなことを世界が黙って認めることはありえないし、朝鮮半島情勢に関わる関係国が無謀にも突き進む軍事シナリオとして本気に考えているはずもないことだ。
(5)北朝鮮が考えていることは、これまでの主張から米国との対話であり、そのことによる存在感の誇示だ。
その北朝鮮の挑発に乗っている似た者同士のトランプ大統領、米国との応酬合戦のエスカレートだが、軍事衝突というのはこういう状況ではとんでもないことから発展するものだし、応酬合戦には覇権大国の米国の方から落としどころを見つけて納めなければならないことだろう。
(6)北朝鮮の挑発に乗っけられている米国トランプ大統領の性格上の問題が北朝鮮の自己満足、攻撃性をさらに生んでいるだけに、困ったところがある。
似た者同士の挑発(provocation)が挑発を、応酬(answer)が応酬を呼んで引くに引けないところまで行くことが世界の不安(uneasiness of world)だ。
トランプ大統領が北朝鮮のミサイル発射にほかにやることがないのかと述べていたこともあった。
これに対してトランプ大統領は、米国の核戦力は世界一強力だとして北朝鮮に対して「世界が見たことがないような砲火と激烈な怒りに直面する」(報道)と警告する。
今度はこれに対して北朝鮮が日本上空を越えてグアムに向けてミサイル4発を発射すると具体的な行動計画まで示唆して挑発している。
(2)軍事行動というのは国家にとって最高機密であり、自ら相手国に対して悟られるような行動に出るものではないだけに、米国、北朝鮮の応酬合戦はどこまで本気(本気であっては困るが)なのかわからないエスカレートぶりだ。
トランプ大統領は就任当初は軍事行動はみだりに公にするものではないと煙幕をはっていただけに、北朝鮮の執拗な挑発、くり返されるミサイル発射実験に黙っていられない性格上の問題が露呈した応酬のエスカレート合戦だ。
(3)北朝鮮の日本上空を越えてのグアムに向けたミサイル発射計画は具体的計画性を示してのもので、手の内を米国にさらけ出しての威かく以外の何ものでもないが、トランプ大統領の朝鮮半島での核攻撃、「世界が見たことがない砲火と激烈な怒り」も朝鮮半島情勢を考えれば極めて現実的な軍事行動とは思われない。
朝鮮半島は国境を挟んで北朝鮮、韓国、中国が接して、わずか日本海を挟んで日本が対峙する特別な地域環境にある。
(4)米国にとって韓国、日本はアジア戦略の重要な軍事同盟国であり、中国とは政治、軍事、経済で世界の覇権を争う対立関係にあり、そんな朝鮮半島で言うように米国の核兵器使用、砲火と怒りの攻撃が行われれば韓国、日本の同盟国を自ら破壊するもので、最大の対峙国中国と戦うことを意味して、それは第三次世界大戦を引き起こす地球滅亡のシナリオに向かうことになる。
こんなことを世界が黙って認めることはありえないし、朝鮮半島情勢に関わる関係国が無謀にも突き進む軍事シナリオとして本気に考えているはずもないことだ。
(5)北朝鮮が考えていることは、これまでの主張から米国との対話であり、そのことによる存在感の誇示だ。
その北朝鮮の挑発に乗っている似た者同士のトランプ大統領、米国との応酬合戦のエスカレートだが、軍事衝突というのはこういう状況ではとんでもないことから発展するものだし、応酬合戦には覇権大国の米国の方から落としどころを見つけて納めなければならないことだろう。
(6)北朝鮮の挑発に乗っけられている米国トランプ大統領の性格上の問題が北朝鮮の自己満足、攻撃性をさらに生んでいるだけに、困ったところがある。
似た者同士の挑発(provocation)が挑発を、応酬(answer)が応酬を呼んで引くに引けないところまで行くことが世界の不安(uneasiness of world)だ。
トランプ大統領が北朝鮮のミサイル発射にほかにやることがないのかと述べていたこともあった。