いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

軍事ソフト力。 military soft power

2017-08-22 20:08:29 | 日記
 (1)日本への配備が進む米軍オスプレイがオーストラリアで訓練中に帰還艦船に接触して墜落した。沖縄配備のオスプレイだった。
 しかし米軍はその後も事故原因の究明もないままオスプレイの飛行を続け、抗議する日本政府に対して米軍はオスプレイの機体の安全性に問題はないとして日本政府もこれを了承した。

 (2)オスプレイは一時事故が頻発して今でも今回のように事故は続く。仮に米軍の言うように機体の安全性に問題がないとすれば、それを操縦する側(military soft power)に問題があるということであり、問題はもっと深刻だ。

 オスプレイは垂直に離陸上昇し飛行距離も長い輸送機として米軍の主力機として日本への配備も進み、自衛隊も採用予定だ。

 (3)日本上空を飛び交うオスプレイが機体の安全性に問題がないからといって事故は起きており、事故後もそのまま飛行を続けることに日本政府も了承するのもあまりに抜けた対応だ。

 6月にコンテナ船と衝突事故を起こした米軍イージス艦が今度はタンカーと再び同様の衝突事故を起こした。側面が損傷、へこみ浸水し負傷者も出ている。

 (4)米軍のイージス艦が航海進路、周囲の状況情報に正確で適切な行動をとれなかったことが不思議で、これでは戦闘地域での作戦も的確に対応できないのではないのかの疑問があった。

 さすがに米軍は今度は全艦船の運用を「1日」停止して安全性を確認(報道)するようだが、オスプレイ事故のように操縦する側に問題があるということになれば事は簡単ではない。

 (5)日本政府も機体の安全性に問題はないだけであっさりとオスプレイ飛行を了承するなど考え直さなければならない。
 近年の戦争戦略は投入兵士の生命維持を考えて、無人機、米国本土からの遠隔操作による科学的軍事行動が考えられて、無差別の戦闘員でない市民への攻撃被害などあらたな問題も発生している。

 (6)戦争兵器も先端化、高度化、複雑化して、それを操縦、操作する側に能力、適応性の問題がないのか、今回のオスプレイ事故、イージス艦事故の相次ぐ事故で考えさせられる。

 米軍オスプレイ事故での機体の安全性に問題がないだけの説明、これに日本政府が飛行続行を了承するという本質を取り違えた判断には逆進的にパラドックス(paradox)として安全性に問題があるということだ。

 (7)トランプ大統領は米軍は世界一の戦力、戦闘能力があると自慢して圧倒的な軍事ハード力の空母群派遣でシリア、北朝鮮などを威かくしているが、その中身の軍事ソフト力の人的能力、操縦、操作能力が適切に備わっているのか、日本も含めた世界の安全保障にかかわる重要要素、問題である。

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