いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本と北朝鮮の疑似性。 suspected style of japan and north korea

2017-08-17 19:59:39 | 日記
 (1)北朝鮮の挑発と威かくに対して安倍首相は米国トランプ大統領とひんぱんに電話会談をして、今は圧力、制裁が第一だとの認識で一致したと報じられている。
 北朝鮮の「はねあがり」(protrusion of outlaw)を見ていると、国際情勢、背景、環境は違っていてもかってのアジア侵略植民地支配した日本の姿とダブるところがある。

 (2)ともに東アジアの片隅の小さな国でありながら世界と伍して、特に欧米社会に対して存在感を誇示して拡張主義を唱える。
 全体主義と共産主義の思想的な違いはあるが国民統治方式は同じで、国民には国の最高権力者(当時の実権天皇を含めて)礼さん、信奉を求めて国家のためにすべてを投げうつ精神を強制している。

 日本も「いつか来た道」を現在の北朝鮮が実力行使で欧米社会のリーダー国の米国に対して割の合わない挑発、威かくをくり返して対立が続いている。

 (3)そのいつか来た道の日本が、今やかって対立して世界大戦を交えた米国の核の傘のもとに同盟国関係を築いて同じ東アジアの北朝鮮の挑発と威かくに対して、共同防衛行動連携をしているという時代の移り変わりだ。

 けっこう欧米諸国あるいは世界的にも北朝鮮の挑発行動に対して、70数年前のかってのあの日本を連想しているところもあるのではないのか。

 (4)終戦による日本の敗戦結末として戦争責任を連合国軍事法廷(東京裁判)で裁かれたA級戦犯が奉られている靖国神社に首相が参拝することに、アジア侵略植民地支配された当事国の中国、韓国は抗議、反発を強めてきた。

 安倍首相は自らの保守的思想、理念、信条から靖国参拝を続けて中国、韓国の反発を受けてしばらくは外交関係も途絶えてきたが、近年はこれに懲(こ)りたか靖国参拝は自粛しており、今年の終戦の日には首相、閣僚の靖国参拝は皆無(ゼロ:報道)となった。

 (5)北朝鮮問題で緊迫を増す朝鮮半島情勢をにらんで、さらに中国、韓国と外交関係を悪化させることは日本にとっても米国にとっても安全保障上利益にならないという判断が働いたものとみられる。

 本来は極めて国内問題、日本人としての自由で自主的な靖国参拝問題であるが、かっての日本のアジア侵略植民地支配の黒い影がいまだに強くアジア、欧米諸国に記憶と警戒として残っている反発、抗議であり、それは現在の北朝鮮の米国に対する挑発、威かくと重複する「はねあがり」として同様(suspected style)にとらえられてもおかしくはない。

 (6)日本の政治指導者の思想、理念、信条は信条として、国民が世界の批判に耐えうる自由で自主的な戦争犠牲者追悼施設の建設が必要だ。

 

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