いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

18才の評価。 appraisal of 18 years old

2017-08-24 20:24:31 | 日記
 (1)将棋の藤井四段の当時14才プロ棋士による29連勝は30年ぶりに連勝記録を塗り替える快挙で社会現象となった。藤井四段の対局に臨むスーツ、タイ姿は自然で物腰の柔らかさもすっかりういういしい大人の雰囲気を漂わせていた。

 将棋、囲碁界の10代棋士の活躍は目を見張るものがあり、小さい頃から将棋、囲碁に興味を持ち触れて才能を見出されて実力が開花したものだが、特殊能力とはいえ10代の才能、能力の可能性の高さを示すもので心強い。

 (2)大学では飛び級制度でやはり若い世代の特殊能力、才能発掘に、さらに高度に強化、教育しようという試みも始まっている。
 少子高年令化社会を迎えて人口構成に対する若い世代の比率が減少していくなかで、若い世代の才能を強化、開花させて存在感を高めようというのは道を間違えなければ(格差助長)未来を担う世代の育成として社会には必要なことである。

 (3)選挙年令は投票権がすでに18才に引き下げられて、高年令者の高い人口比率に対して若年層の意思、意見も相当、相応に高めるための選挙投票権18才引き下げでもある。

 あわせて成人年令を18才に引き下げるかどうかについて、9月開催予定の臨時国会に政府は民法改正案を提出して議論が始まる。

 (4)成人年令の引き下げには若年層の自立に問題があり、また年令に関係なくいつまでも親に頼るパラサイト現象(parasite phenomenon)も幅広く存在して社会からは否定的な意見が多い。

 喫煙、飲酒など成人条件の付帯も成人年令の引き下げでその対応影響、むずかしさも考えられて、なかなか肯定的状況とはいえない。

 (5)しかし選挙(投票)年令を18才に引き下げて、成人年令だけは20才のままではこれまでの社会通念、環境からして不自然でありそれも混乱を招く懸念はある。
 やはり基本的には成人年令と選挙(投票)年令を同じくして社会を背負う、担う自覚を若年層に持たせることは必要だ。

 (6)成人年令18才は世界的な傾向であり、いろいろ問題はあっても日本の若年層がとりわけ世界に比較して劣っているとは考えられずに、むしろ選挙(投票)年令にあわせて成人年令を引き下げないことが自ら日本の若年層の評価(appraisal of 18 years old)を意図的に下げることにもなる。

 高校の選挙教育で当然のように政治、選挙に関心を持つ若年層も増えており、成人年令の引き下げで社会に対する責任、自覚の高まりも期待されるところだ。

 (7)冒頭のような10代の才能、能力の高さを示す存在もあり、成人年令と選挙(投票)年令の違いによる不自然さ、及ぼす社会的混乱、対応のむずかしさをも考えるならば、成人年令の18才引き下げは実施すべきだ。

 試行錯誤はあっても成人を18才に引き下げることによる社会的相乗効果はある。

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