(1)新元号「令和」が発表されて、初めて国書万葉集からの引用となりゆかりの太宰府には早くも見物客が押し寄せて、関心が集まっている。これまでの中国漢籍からではなくて日本古典万葉集からの元号引用で安倍内閣の支持率が一気に52%台と上昇して、追い風(fair wind)となっている。
今まさに統一地方選の真っ只中で、この時期の元号発表に岡田克也議員が「微妙な時期は避けるのが知恵だ。配慮が足らない」(報道)と批判している。安倍内閣の支持率上昇は統一地方選で与党自民党候補者には追い風となるもので、これまでにない安倍首相が元号発表を受けた記者会見を開いたことにも「乗っかろうとしている」(同)と言及した。
(2)日本古典の万葉集からの元号引用を王道に立ち返ったと書いたが、日本人としてはおおむね好意的に受け取られたのではないのか。それが安倍内閣支持率の上昇にも反映されて、統一地方選にいい影響効果も及ぶとの岡田議員の懸念だ。
安倍首相を支える保守思想系議員からは、元号は新天皇即位に合わせて5月1日に発表するものだとの主張もあったから、自民党も選挙を考えた元号発表にこだわっていたわけでもなく4月1日発表は選挙効果を考えたものではないともいえるが、結果として新元号を発表する期待感のインパクトは強く、4月1日でなくてもそれ以前でも統一地方選には影響を及ぼしたことだろう。
(3)安倍首相としては一世一代の新元号制定にかかわる機会であり、日本古典からの引用で存在感を示したい願望は保守思想が強いこともありより強かったとみられて、望みは叶ったというところだ。
これを追い風に統一地方選、首長選さらに天皇退位、新天皇即位を経て夏の参院選を乗り切りたいところだろうが、国会ではまたまた下関(安倍地元)と北九州(麻生地元)を結ぶ道路事業で塚本副国交相の地元利益誘導の「忖度」発言が報じられて野党の辞任追求を受けている。
(4)せっかくの安倍内閣支持率の上昇に水を差すもので、国民も「令和」元号に浮かれてばかりもいられないところだ。10月の消費税10%引き上げも還元財源が初めて100兆円を超える予算を押し上げて実施方針だが、政府からは「リーマンショックのようなことがない限り」は実施すると様子見のところはある。
軽減税率の対応で8%据え置き、10%引き上げの複雑なシステム対応ではっきりしないところが残り企業、消費者の準備はできているのか、企業は5月1日からのコンピュータ「令和」システムに対応、対策に追われてそれどころではなく、10月の消費税10%引き上げ実施の混乱も予想される。
(5)参院選の結果によっては先送りも考えられるものだ。「令和」効果による安倍内閣支持率52%台の上昇がどこまで続くのか、5月1日新元号公布、令和新時代でもう1回インパクトを迎えて、6月のG20大阪開催、米中露首脳会談で安倍首相には追い風は吹いている。
今まさに統一地方選の真っ只中で、この時期の元号発表に岡田克也議員が「微妙な時期は避けるのが知恵だ。配慮が足らない」(報道)と批判している。安倍内閣の支持率上昇は統一地方選で与党自民党候補者には追い風となるもので、これまでにない安倍首相が元号発表を受けた記者会見を開いたことにも「乗っかろうとしている」(同)と言及した。
(2)日本古典の万葉集からの元号引用を王道に立ち返ったと書いたが、日本人としてはおおむね好意的に受け取られたのではないのか。それが安倍内閣支持率の上昇にも反映されて、統一地方選にいい影響効果も及ぶとの岡田議員の懸念だ。
安倍首相を支える保守思想系議員からは、元号は新天皇即位に合わせて5月1日に発表するものだとの主張もあったから、自民党も選挙を考えた元号発表にこだわっていたわけでもなく4月1日発表は選挙効果を考えたものではないともいえるが、結果として新元号を発表する期待感のインパクトは強く、4月1日でなくてもそれ以前でも統一地方選には影響を及ぼしたことだろう。
(3)安倍首相としては一世一代の新元号制定にかかわる機会であり、日本古典からの引用で存在感を示したい願望は保守思想が強いこともありより強かったとみられて、望みは叶ったというところだ。
これを追い風に統一地方選、首長選さらに天皇退位、新天皇即位を経て夏の参院選を乗り切りたいところだろうが、国会ではまたまた下関(安倍地元)と北九州(麻生地元)を結ぶ道路事業で塚本副国交相の地元利益誘導の「忖度」発言が報じられて野党の辞任追求を受けている。
(4)せっかくの安倍内閣支持率の上昇に水を差すもので、国民も「令和」元号に浮かれてばかりもいられないところだ。10月の消費税10%引き上げも還元財源が初めて100兆円を超える予算を押し上げて実施方針だが、政府からは「リーマンショックのようなことがない限り」は実施すると様子見のところはある。
軽減税率の対応で8%据え置き、10%引き上げの複雑なシステム対応ではっきりしないところが残り企業、消費者の準備はできているのか、企業は5月1日からのコンピュータ「令和」システムに対応、対策に追われてそれどころではなく、10月の消費税10%引き上げ実施の混乱も予想される。
(5)参院選の結果によっては先送りも考えられるものだ。「令和」効果による安倍内閣支持率52%台の上昇がどこまで続くのか、5月1日新元号公布、令和新時代でもう1回インパクトを迎えて、6月のG20大阪開催、米中露首脳会談で安倍首相には追い風は吹いている。