(1)日中平和友好条約を締結しながら歴史認識、尖閣領有権、東シナ海ガス田開発で対立しているというのも、日本、中国双方がそれぞれの責任問題として相手国を非難する都合主義によるものだ。
ここにきて日本と中国が急接近をみせて6月のG20大阪開催に合わせての習近平首席の初訪日に向けて河野外相、経済関係閣僚が訪中して政府間対話を通して日中関係改善を印象付けている。
(2)中国側からは「日中の共通利益は絶えず増え協力の重要性と必要性も強まっている」(報道)と関係改善を評価している。中国としては長引く米中貿易戦争で国内経済にじわりと打撃が広がり、日本に向けて経済協力強化の必要性があるという都合主義だろうが、尖閣水域では相変わらずに中国艦船の領海侵犯が報じられて、中国が一方的に東シナ海にガス田開発事業を再開して緊張が伝えられている。
(3)どこまでが本音でどこからが都合主義、建前なのか、日本外交ももちろん本音ばかりでは関係改善は進まないが、うわべだけの関係改善でも長続きはしない。日中関係は一時は尖閣領有権を棚上げして東シナ海ガス田共同開発事業を手掛けてきたこともありそういう関係に戻せれるのか、これからの日中関係改善の大きな課題だ。
(4)安倍外交は6月のG20大阪開催で北方4島返還でロシアのプーチン大統領との首脳会談、中国習近平首席の初来日首脳会談で中国との関係改善という大きな外交テーマと向き合うことになるが、北方4島問題はロシア側が原則論堅持で解決を急がない方針を示しており、当初安倍首相がこの機会に進展をみせたいという意向はまず望みはなく、日中関係改善も経済協力に限定して中国の南シナ海、東シナ海進出問題などの政治的テーマの話し合いには及ばない儀礼的なものに終わる公算が強い。
(5)一方で米国との貿易交渉も15日から開始されて、関税、為替問題で米国は強い姿勢を示すことが予想されて、デジタル貿易も交渉追加されて厳しい局面も迎える。日本の外交は人材不足の影響が出て成果が見られない。
韓国とは政府間合意がはかられた徴用工問題が蒸し返されて日韓首脳会談も見送られ、関係悪化で日米韓同盟関係にありながら自衛隊哨戒機と韓国艦船とのレーダー照射問題では互いに非難の応酬で建設的な同盟関係はみられない。
(6)韓国文政権の政治権力構造を把握し、交渉下地ならしをする外交力、信頼関係が不足、欠如している。ロシアとの北方4島問題でも首脳会談での解決をあまりに急ぐあまりに、外相会談でのロシア側からの原則論主張で北方4島は戦後法律的にロシア領になったことを認めるよう迫られて、事態は安倍首相が言うよりももっと後退した感が強い。
(7)日本初のG20大阪開催で成果が出せるのか、米中貿易戦争などによる世界経済減速に一致してメッセージを送れるのか、先進国と近年経済力を背景に影響力を増している新興国との連携、協力がはかれるのか、G20開催国日本の外交力、調整力が試されることになる。
安倍首相としてはG20大阪開催を乗り切って夏の参院選勝利、10月の消費税10%引き上げの政治シナリオを考えているのだろうが、閣僚の相次ぐ不祥事で内閣にその体力があるのか、残っているのか、安倍側近からは消費税引き上げ延期、総選挙で信を問う声も聞かれる。
ここにきて日本と中国が急接近をみせて6月のG20大阪開催に合わせての習近平首席の初訪日に向けて河野外相、経済関係閣僚が訪中して政府間対話を通して日中関係改善を印象付けている。
(2)中国側からは「日中の共通利益は絶えず増え協力の重要性と必要性も強まっている」(報道)と関係改善を評価している。中国としては長引く米中貿易戦争で国内経済にじわりと打撃が広がり、日本に向けて経済協力強化の必要性があるという都合主義だろうが、尖閣水域では相変わらずに中国艦船の領海侵犯が報じられて、中国が一方的に東シナ海にガス田開発事業を再開して緊張が伝えられている。
(3)どこまでが本音でどこからが都合主義、建前なのか、日本外交ももちろん本音ばかりでは関係改善は進まないが、うわべだけの関係改善でも長続きはしない。日中関係は一時は尖閣領有権を棚上げして東シナ海ガス田共同開発事業を手掛けてきたこともありそういう関係に戻せれるのか、これからの日中関係改善の大きな課題だ。
(4)安倍外交は6月のG20大阪開催で北方4島返還でロシアのプーチン大統領との首脳会談、中国習近平首席の初来日首脳会談で中国との関係改善という大きな外交テーマと向き合うことになるが、北方4島問題はロシア側が原則論堅持で解決を急がない方針を示しており、当初安倍首相がこの機会に進展をみせたいという意向はまず望みはなく、日中関係改善も経済協力に限定して中国の南シナ海、東シナ海進出問題などの政治的テーマの話し合いには及ばない儀礼的なものに終わる公算が強い。
(5)一方で米国との貿易交渉も15日から開始されて、関税、為替問題で米国は強い姿勢を示すことが予想されて、デジタル貿易も交渉追加されて厳しい局面も迎える。日本の外交は人材不足の影響が出て成果が見られない。
韓国とは政府間合意がはかられた徴用工問題が蒸し返されて日韓首脳会談も見送られ、関係悪化で日米韓同盟関係にありながら自衛隊哨戒機と韓国艦船とのレーダー照射問題では互いに非難の応酬で建設的な同盟関係はみられない。
(6)韓国文政権の政治権力構造を把握し、交渉下地ならしをする外交力、信頼関係が不足、欠如している。ロシアとの北方4島問題でも首脳会談での解決をあまりに急ぐあまりに、外相会談でのロシア側からの原則論主張で北方4島は戦後法律的にロシア領になったことを認めるよう迫られて、事態は安倍首相が言うよりももっと後退した感が強い。
(7)日本初のG20大阪開催で成果が出せるのか、米中貿易戦争などによる世界経済減速に一致してメッセージを送れるのか、先進国と近年経済力を背景に影響力を増している新興国との連携、協力がはかれるのか、G20開催国日本の外交力、調整力が試されることになる。
安倍首相としてはG20大阪開催を乗り切って夏の参院選勝利、10月の消費税10%引き上げの政治シナリオを考えているのだろうが、閣僚の相次ぐ不祥事で内閣にその体力があるのか、残っているのか、安倍側近からは消費税引き上げ延期、総選挙で信を問う声も聞かれる。