(1)米朝首脳会談2回目が物別れ、決裂に終わって北朝鮮でも成果がなかったことが伝えられて、金正恩委員長の動静も以前ほど宣伝をもって活発でない中で結局は中国、ロシアに接近する姿勢を鮮明にしていた。
中国習近平首席の訪朝や金正恩委員長の訪露が取り沙汰されている。米国トランプ大統領に対抗するとともに、中露接近により米国との対話交渉にも活路を見出そうとする北朝鮮の思惑もかい間みえるものだ。
(2)その中で北朝鮮では最高人民会議(国会)が開かれて、指導部体制の刷新(renovation to new leading division in north korea)がはかられた模様だ。
金正恩体制の世代交代(change of generation)がはかられたようだ。
報道によると世代交代といってもNo.2の91才の最高人民会議常任委員長、80才の首相が退任して、同常任委員長の後任に69才の労働党副委員長が就任するというもので世代交代といえば交代だが、若い最高権力者の金正恩委員長以外は高年令化指導部には変わりはない。
(3)出席代議員も39才以下が3.9%から4.8%にわずかに増えたが、60才以上が29.2%から31.3%に増加(報道)して代議員の3分の1を占めている。
これまでも金正恩委員長は敵対行為として自らの立場の存在を危うくする人物を次々と粛清してきており、若い後継者の締め付けは厳しい姿勢だ。
米朝首脳会談が物別れ、不調に終わって時期的にも北朝鮮指導部の交代をはかり出直す姿勢を示したことになり、仕切り直しとみられる。
(4)金正恩委員長が指導部体制を刷新したことで、北朝鮮で金正恩体制が比較安定した独裁勢力、地位、立場を維持していることがうかがえて、今後米国を含めて外交もどういう対応、方針でのぞむのか変化に注目が集まる。
日本とは拉致問題の解決が課題となるが、日朝首脳会談の見通しはひらけるのか金正恩委員長の指導力、統制力が強まることが考えられるが、しばらくは北朝鮮側の出方の時間様子見というところだろう。
(5)米朝首脳会談の行方はトランプ大統領の来年に控えた大統領再選シナリオに向けて現在の北朝鮮所有のすべての核兵器の引き渡し、核施設の閉鎖要求は変わらずに、経済制裁も維持するとみられることから3回目の米朝首脳会談実現は容易ではない。
北朝鮮の今回の指導部の刷新は、米国にも金正恩委員長の独裁指導力、統制力、立場の前進を示すことになり、さらに中露接近をはかり示して前回物別れ、決裂に終わった米国に対話交渉継続を求める機会にしたいところもあるのではないのか。
(6)一方で北朝鮮の核、ミサイル施設の活動再開にむけての動きも米国衛星分析から報じられており、北朝鮮の新指導部体制との関係があるのか注意深い警戒も必要だ。
朝鮮半島の南北関係も経済協力事業で行き違いもみせており、いろいろ打開のための北朝鮮の指導部刷新だったような思いだ。
6月にはG20大阪開催で各国首脳が来日するが、首脳会談では北朝鮮問題も課題となり、北朝鮮新指導部の評価、分析も話し合われるだろう。北朝鮮の思惑でもある。
中国習近平首席の訪朝や金正恩委員長の訪露が取り沙汰されている。米国トランプ大統領に対抗するとともに、中露接近により米国との対話交渉にも活路を見出そうとする北朝鮮の思惑もかい間みえるものだ。
(2)その中で北朝鮮では最高人民会議(国会)が開かれて、指導部体制の刷新(renovation to new leading division in north korea)がはかられた模様だ。
金正恩体制の世代交代(change of generation)がはかられたようだ。
報道によると世代交代といってもNo.2の91才の最高人民会議常任委員長、80才の首相が退任して、同常任委員長の後任に69才の労働党副委員長が就任するというもので世代交代といえば交代だが、若い最高権力者の金正恩委員長以外は高年令化指導部には変わりはない。
(3)出席代議員も39才以下が3.9%から4.8%にわずかに増えたが、60才以上が29.2%から31.3%に増加(報道)して代議員の3分の1を占めている。
これまでも金正恩委員長は敵対行為として自らの立場の存在を危うくする人物を次々と粛清してきており、若い後継者の締め付けは厳しい姿勢だ。
米朝首脳会談が物別れ、不調に終わって時期的にも北朝鮮指導部の交代をはかり出直す姿勢を示したことになり、仕切り直しとみられる。
(4)金正恩委員長が指導部体制を刷新したことで、北朝鮮で金正恩体制が比較安定した独裁勢力、地位、立場を維持していることがうかがえて、今後米国を含めて外交もどういう対応、方針でのぞむのか変化に注目が集まる。
日本とは拉致問題の解決が課題となるが、日朝首脳会談の見通しはひらけるのか金正恩委員長の指導力、統制力が強まることが考えられるが、しばらくは北朝鮮側の出方の時間様子見というところだろう。
(5)米朝首脳会談の行方はトランプ大統領の来年に控えた大統領再選シナリオに向けて現在の北朝鮮所有のすべての核兵器の引き渡し、核施設の閉鎖要求は変わらずに、経済制裁も維持するとみられることから3回目の米朝首脳会談実現は容易ではない。
北朝鮮の今回の指導部の刷新は、米国にも金正恩委員長の独裁指導力、統制力、立場の前進を示すことになり、さらに中露接近をはかり示して前回物別れ、決裂に終わった米国に対話交渉継続を求める機会にしたいところもあるのではないのか。
(6)一方で北朝鮮の核、ミサイル施設の活動再開にむけての動きも米国衛星分析から報じられており、北朝鮮の新指導部体制との関係があるのか注意深い警戒も必要だ。
朝鮮半島の南北関係も経済協力事業で行き違いもみせており、いろいろ打開のための北朝鮮の指導部刷新だったような思いだ。
6月にはG20大阪開催で各国首脳が来日するが、首脳会談では北朝鮮問題も課題となり、北朝鮮新指導部の評価、分析も話し合われるだろう。北朝鮮の思惑でもある。